大仙の5銘柄統一ラベルの酒、2日発売 秋大生が酒造りから参加

益満准教授(後列右端)とプロジェクトに参加した学生
 マーケティングを学ぶ秋田大教育文化学部の3年生5人が酒造りやPR活動に携わった日本酒「宵の星々」が、あす2日から販売される。「醸して大仙」と題し、大仙市の酒造会社の5銘柄を統一ラベルでセット販売するプロジェクト。学生は、飲み比べを楽しめることが魅力だとPRしている。

 プロジェクトは、新型コロナ禍以降低迷している日本酒の売り上げ向上と「大曲の花火」以外の大仙市の魅力発信が狙い。出羽鶴、刈穂、秀よし、金紋秋田、千代緑の5銘柄を「宵の星々」の統一ラベルで売り出す。同大の益満環准教授(マーケティング)のゼミに所属する学生が2021年度から酒造りに参加している。

 学生は23年9月に稲刈り、12月と24年1月には蔵に通い、仕込みや搾り、瓶詰めの作業に携わった。初めての酒造りを「蔵で働く人の手際の良さに驚いた」「もろみの変化が興味深かった」「蔵の人の酒に対する愛を感じた」などと振り返る。

 PR活動にも力を入れた。活動内容を主に交流サイト(SNS)で発信。海外への魅力発信も意識し日本語と英語で投稿した。プロジェクトに参加した松井遥菜さん(大仙市出身)は「将来は地元のために働きたいと考えていたので、地域資源である日本酒の魅力に気づくことができてよかった」と話す。

 720ミリリットル入りの5本が1セットで、千セット限定。価格は9900円。道の駅なかせんや県内の酒販店、オンラインでも販売する。3月2、3日には道の駅なかせんで学生による販売会を開く。

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