住田・及川農園の梅酒、全日空機内食に 梅干しに続く第2弾

こだわりの梅酒を手に「諦めずに取り組んでよかった」と喜ぶ及川詔夫社長
 住田町世田米の及川農園(及川詔夫(のりお)社長)の梅酒が、12月1日から全日本空輸(全日空)機の国際線ファーストクラスの機内食に採用される。2015年3月から提供されている梅干しに続く第2弾。約8年かけて開発した自慢の品が、世界の空旅を彩る。

 同農園の梅干しは完全無添加で香りと酸味、口溶けの良さが好評。食材の入れ替わりも激しいファーストクラスで和食の一角を担い続けており、全日空が梅酒の製造も打診した。

 梅酒造りは15年秋に着手したが、道のりは長かった。複数の酒造会社と商品化を目指したがなかなか進まず、19年から連携した陸前高田市の酔仙酒造(金野連社長)と4年間かけて完成にこぎ着けた。多国籍の搭乗客が満足する風味を追い求め、試作は約80種類にも及んだ。

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