循環バスついにICカード化 盛岡のでんでんむし

でんでんむしに試験的に導入される交通系ICカードの車載機器=23日、盛岡市・盛岡駅東口バスターミナル
 盛岡市の路線バスでついに「Suica(スイカ)」が使える-。県交通(盛岡市)とJR東日本は6月、盛岡中心市街地循環バス「でんでんむし」に、支払いに現金を使わない交通系ICカードを導入する実証実験を始める。県内バス路線では初の試みで、将来的に県交通全路線への拡大を目指す。首都圏からの観光客らが気軽に利用できるシステム。導入を予定するバス事業者もあり、県内輸送業界に「キャッシュレス化」の動きが広がっている。

 23日の盛岡駅前。バスカードの取り扱いが今月終了した、でんでんむしが到着した。乗客が一列に並んで運賃100円を現金で支払う。現金利用が約7割を占める中、両替で降車の列が止まることもあった。

 東京都に出掛ける際にスイカを使っている盛岡市本宮の専門学校生七戸里菜さん(18)は「地元でも使えるようになればすごく便利になる」と喜ぶ。

 同循環バスに試験導入されるのは、JR大船渡線バス高速輸送システム(BRT)などで導入した「odeca(オデカ)」。全国で相互利用されているスイカや「PASMO(パスモ)」など10種類のカードやモバイルでの決済システムも使える。

 交通系ICカードのサービスは、車内に取り付けられた専用機器にタッチするだけで入金残高から運賃を自動的に精算できる仕組み。支払いが円滑になり、運行上の利点もある。

 両社は2021年3月まで9台に導入し、利用状況や運用、販売面での課題を分析する。県交通の本田一彦会長は「実証実験は本格導入に向けた大きな布石。全国の動きと連動し、ICカード空白地域をなくしたい」と強調する。

 県内の輸送業界では、キャッシュレス化が進む。県北バス(盛岡市)は4月、定期券や夜行バスなどの乗車券購入にQRコードを使った決済サービス「ペイペイ」を活用できるサービスを開始。交通系ICカードも導入する予定だ。

 鉄道の在来線ではJR平泉駅と一ノ関駅でスイカが使用可能。県内の他の駅での具体的計画はないが、JR東は今回の実験データを共有しながら導入範囲の拡大を模索していく。

 JR盛岡支社の原基幸広報室長は「さまざまな交通機関でICカードが使えれば、利用者が途切れなく移動できる。地域と連携し、実現に向けて検討を進めたい」としている。

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