お米のラベル、湯沢西小5年生が書きました きょうから発売

湯沢西小の5年生児童が描いたイラストをラベルに使用したコメ。1日から販売される=湯沢ロイヤルホテル
 秋田県湯沢市の湯沢西小学校の5年生が描いたイラスト入りのラベルを貼ったコメを、1日から同市の米穀卸売業「鈴木又五郎商店」が販売する。商店が学校側に企画を打診し、実現した。

 同校は5年生が「総合的な学習」の授業で手作業での田植え、稲刈りを体験し稲作や食べ物の大切さを学んでいる。2022年度も学校近くの田んぼを借りて78人があきたこまち約60キロを収穫。5年生の調理実習に使ったり、小正月行事「犬っこまつり」に合わせた3年生のしん粉細工作りでも使用した。

 例年は5年生と保護者がコメをおにぎりにして一緒に味わっていたが、21、22年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて機会を設けられなかった。このため22年度は、1人300グラムずつ小分けにしてパックに詰め、個々に描いたイラストのシールを貼ることをPTAが企画。児童が冬休みに田園風景やコメで作る料理を題材に色鉛筆などで仕上げ、シール化を商店に依頼した。

 商店はかねて食育に取り組んでおり、キャリア教育の支援や若年層のコメ離れに歯止めをかけようと、自社商品への活用を学校側に提案、了承を得たという。

 販売するのは、昨秋収穫された市内産あきたこまちとササニシキの2銘柄で、いずれも1キロ680円。計270袋を用意した。同市の湯沢ロイヤルホテルと道の駅おがち、横手市の道の駅十文字に売り場を設けている。

 「自分たちが関わった商品が販売されることを通じ、子どもたちに社会の一員であるとの意識を持ってもらえればうれしい」と同校。同商店の鈴木アヒナ麻由専務(34)は「ラベルには地域の魅力やコメの特徴が表現されている。地元のおいしいコメを味わうきっかけになれば」と話している。

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