名古屋へ引っ越す「フブキ」にエールを! GAOで企画続々

 「大好きだよ」「名古屋でまた会おうね」―。秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOで、将来の繁殖のため3月に名古屋市の東山動植物園へ引っ越すホッキョクグマ「フブキ」(雄、2歳)の旅立ちを祝う企画が組まれている。28日までフブキへの感謝やエールを募り、展示するメッセージコーナーが設けられ、2年間の成長の軌跡を楽しめる写真も並ぶ。26日には「いってらっしゃい! フブキ」と題したイベントで盛大に送り出す。

 GAOによるとホッキョクグマの子育て期間は約2年とされ、2歳になったフブキは親離れの時期を迎え、3月中の引っ越しが決まった。

 ホッキョクグマ展示場付近のメッセージコーナーは、来館者から寄せられた数多くのフブキへの言葉で埋め尽くされている。「元気でね」「いつも癒やしをありがとう」。メッセージは28日まで募集中で、日に日に増えている。


 掲示しきれないメッセージは近くに置いたファイルに収められ、その数は500以上。「好奇心が旺盛」「甘えん坊」など、名古屋の人に向けてフブキの魅力を伝える内容もある。

 誕生から現在までの姿を収めた写真も約30枚飾られている。生後1年を記念して制作した写真集に収録されなかった秘蔵のカットを、成長の記録として紹介。生後約100日のまん丸な姿や、母親のユキ(23歳)とじゃれ合う愛らしい様子が楽しめる。


 このほか、餌やり体験と送る会の開催も予定する。餌やり体験は23~25日午後1時半から。23、25日は中学生以下の子ども限定で、24日は年齢を問わず参加可能。希望者は入館料とは別に300円が必要で、当日に受け付けで申し込む。

 送る会「いってらっしゃい! フブキ」は26日午後1時15分から。好物をトッピングした特製の氷のケーキをプレゼントし、門出を祝福する。

 GAOの広報担当者は「フブキにとって、男鹿での最後のイベントになる。ぜひ会いに来てほしい」と話す。

 27日以降は搬出を想定した準備に入るため、来館してもフブキが展示場にいない可能性もあるという。

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