宵闇に火扇力強く 弘前ねぷたまつり開幕


 青森県弘前市の弘前ねぷたまつりが1日、3年ぶりに開幕した。各団体は、コロナ禍で運行を断念した2年分の思いを囃子(はやし)やかけ声に乗せ、力強い運行を披露。ねぷたの文献登場から300年の節目を迎え、次の100年に向け気勢を上げた。

 午後7時、津軽情っ張り大太鼓を先頭に運行スタート。大小の扇ねぷたや組ねぷた(人形ねぷた)22台が宵闇を赤々と照らしながら中心街を練り歩いた。参加者らは囃子に合わせて「ヤーヤドー」と威勢よくかけ声。沿道の観客はかけ声自粛のため、盛んな拍手で応じた。

 コロナ禍による運行参加断念はまつり直前にも相次ぎ、運行団体総数は2019年より30減の46団体となった。初日の来場者は同20万人減の約8万人だった。

 全運行団体で組織するまつり合同運行安全会議の松山憲一会長は「観客とのヤーヤドーのかけ合いはできなかったが、思いは伝わってきた」と感謝。「300年祭にふさわしいねぷた運行にしたい」と語った。

 八戸市の八戸三社大祭は、市庁前市民広場で行列の代替行事として引き続き、「置山車」展示や山車組によるお囃子演奏、神楽などの郷土芸能が披露され、多くの市民らが祭りの伝統に触れた。

3年ぶりに開催され、大小22台の山車が中心街を練り歩いた「弘前ねぷたまつり」=1日午後7時45分、弘前市元寺町

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