アレルギー対応、安心の味 北上・洋菓子店、小麦粉などを不使用

食物アレルギーに対応した洋菓子づくりを追求する清水活代表
 北上市内で食物アレルギー対応の菓子やパンを開発、販売する動きが広がっている。同市鍛冶町の「洋菓子工房 ケーキ屋shimizu(しみず)」(清水活(いきる)代表)は、商品の8割が小麦粉などを不使用。農業者も独自で米粉パンを発売するなど、食事に制約の多い患者に寄り添った商品づくりが進んでいる。

 甘い香りが漂う「しみず」の店内にケーキや焼き菓子が並ぶ。それに載っているのは、小麦粉不使用の目印となる銀色のシール。紹介文に添えられたアレルギー対応食材も見て、幅広い年代の患者やその家族が安心して商品を選ぶ。

 作るのは小麦、大豆、卵、アーモンドなどのアレルギーを持つ清水代表(39)。市内で2012年11月に創業し、翌年に発症した。特に小麦粉は直接触れると手足がかゆくなり、水疱(すいほう)ができるほどだ。

 そのつらさを知っているからこそ「アレルギーの有無にかかわらず、おいしい洋菓子を食べてほしい」と、発症1カ月後に商品開発に着手。通常は生地やクリームに欠かせない小麦粉や卵の代わりに、米粉やタピオカでんぷん、豆乳を使うなど、試行錯誤しながら味や食感を高めた。

 当初は焼き菓子が中心だったが、今は子どもに人気の果物入りロールケーキや売れ筋のモンブランにも拡大。誕生日ケーキは症状に応じて小麦粉、乳、卵を省いた注文が3割を占める。

 清水代表は「自分のように成人で発症する人は少なくない。いずれ全ての商品に広げたい」と展望する。

 異業種にも動きが広がる。同市鬼柳町の農業星隼人さん(45)は2月、「小麦アレルギーの子どもが食べられるパンを提供したい」と米粉を使ったパンの製造、販売を始めた。

 地元産米を使い、地産地消にも貢献。受注生産が基本だが、障害者福祉サービスを展開する同市のito(いと)が運営する同市若宮町の店舗でも販売する。

 星さんは「多くの人が不自由なくパンを食べられる環境を整え、コメ余りによるフードロスも防ぎたい」と力を込める。

 注文、問い合わせはしみず(0197・72・7225)、星さん(090・2978・3510)へ。

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