にぎわい創出、ここが正念場 陸前高田・アバッセたかた5周年

アバッセたかた開業5周年記念の餅つかみ取りに参加する親子連れ
 陸前高田市高田町の商業施設アバッセたかたは27日に開業5周年を迎える。東日本大震災後にかさ上げされた一帯は店舗や公共施設の再建が進んだが、まだ未利用地は多く、近年は新型コロナウイルス禍が地域経済に影を落とす。観光拠点や災害公営住宅を巡る小型電気バス・グリーンスローモビリティの運行が30日に始まるなど新たな活性化の動きもあり、にぎわい創出への挑戦は続く。

 アバッセを運営する高田松原商業開発協同組合(伊東孝理事長)は24日、現地で5周年記念事業を開催。餅つかみ取りに行列ができ、同市竹駒町の会社員佐藤健さん(42)は「地域が活性化し、新たな店も増えてほしい」と願った。

 アバッセはかさ上げ地で初の営業施設として2017年4月に開業。専門店街やスーパーなど計19店舗で、市立図書館を併設する。来場者は17年度112万人から19年度134万人と増加したが、コロナ禍の影響もあって20年度121万人、21年度は117万人と減少に転じた。

 人の流れをつくり出すため、30日から小型電気バスが運行。休日は市内中心部の観光拠点を巡り、平日は災害公営住宅・今泉団地とアバッセ間などをつなぐ。

 中心部は再建店舗が立ち、20年に奇跡の一本松ホールが開館。市立博物館も今秋開館するほか、ホテルの建設計画もある。活性化の下地は整いつつあるが、道の駅高田松原からの誘客促進などの課題があり、土地区画整理事業の造成地の未利用問題も抱える。

 約80事業者でつくる高田まちなか会は昨年、空き地に花を植える活動を始めた。磐井正篤会長(65)は「三陸道が仙台までつながり商圏は広がった。個別でも全体でも集客力を高めたい」と策を練る。

 伊東理事長(68)は「地元に加え、市外からも足を運んでもらう方策、持続可能なまちづくりを皆で考えたい」と見据える。

 アバッセは27日まで誕生祭、30日~5月5日に大型連休セールを開催する。27日午後6時55分には「お祝い花火」を打ち上げる。

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