一関の春、名刺入れに 合同会社と工房、桜や和紙使い限定販売

優しい桜色が目を引く「HARU-桜染め名刺入れ-」
 一関市の合同会社ハルノ企画(桜井陽代表社員)と草木染め工房手楽木芸(てらこう)(寺嶋康平代表)は、同市中心部を流れる磐井川沿いの桜の木を利用した草木染の名刺入れを限定販売している。柔らかな色合いが魅力で、収める箱も含め全てを市内の職人らが手掛けた「世界に一つ」の商品。地域資源を生かした新たな名産品として発信する。

 「HARU-桜染め名刺入れ-」と名付け、手触りの優しい綿100%の生地を使用。淡いピンク色を出すため、3月末の枝切りから染色作業までの期間を調整するなど試行錯誤を繰り返した。持っているだけで「一関が懐かしくなる温かな商品」が完成した。

 磐井川沿いの桜は、本県が甚大な被害を受けた約70年前のカスリーン、アイオン両台風からの復興を祈り植えられた。

 その後、国土交通省による堤防の改修工事で本数が減り、現在は16本が残っている。

 地域振興に関する活動も行う桜井さん(29)が市民の憩いの場の桜を守り、四季を問わず身近に感じてほしいと考え、寺嶋さん(33)に声掛け。名刺入れの箱は一関市の手すき和紙「東山和紙」を使い、地元のイラストレーターが桜の花びらを描いた。

 桜井さんは「地域のものを使うことで、名刺入れにも一関にも愛着が湧くようにと願った」と強調。寺嶋さんは「地元の力強いつながりで出来上がった。市内外に届け、企画の輪を広げていきたい」と展望する。

 1個5千円。手楽木芸のオンラインショップ、同市田村町の箱店金森紙器で取り扱う。

 問い合わせは桜井さん(yo.sakurai@harunokikaku.com)へ。

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