果実の搾りかす、アロマに 陸前高田の葡萄園、新ブランド

果物の搾りかすを活用したアロマスプレー
 陸前高田市米崎町の神田葡萄(ぶどう)園(熊谷晃弘社長)は、ワインの醸造過程などで出る果実の搾りかすを使った新商品ブランド「POMACE(ポマース)」を立ち上げた。第1弾は同市の名勝・高田松原をイメージした香りのアロマスプレー。未利用資源を使った商品開発は同社初で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みとしても注目される。

 アロマスプレーはワインやジュースの製造時に出るブドウとリンゴの搾りかすを蒸留し、蒸留水に精油で香り付けして完成する。

 砂浜が広がる海岸の爽やかさをライムやラベンダーで表現した「白砂(はくしゃ)」、ベルガモットなどを使い松林のような深みのある香りの「青松(せいしょう)」の2種類を開発。布製品や空間に吹きかけて使用する。

 ワインやジュースなど果物の加工品を扱う同社だが、新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが減少。2020年以降、全国の飲食店への出荷は以前の7割ほどにとどまる。

 コロナ禍に対応した食品製造以外の事業展開を図るため、新ブランドを発案。これまで廃棄していた果実の搾りかすに着目し、化粧品原料などを扱うファーメンステーション(東京都)の協力も得て開発した。

 搾りかすを意味する英語から名付けたブランド商品は、昨年12月に販売開始。熊谷社長(38)は「陸前高田の魅力を伝えることができる商品に仕上がった。こだわりの香りを生活に取り入れてほしい」とし、今後の商品開発に意欲を見せる。

 30ミリリットル入り2090円。雑貨店など市内3店舗で販売し、神田葡萄園ホームページからも購入できる。

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