仮設住宅の暮らしを体験 陸前高田・震災伝承施設

仮設生活の様子を再現している展示室
 陸前高田市米崎町の旧米崎中仮設住宅団地跡に市が整備した東日本大震災の伝承施設「3・11仮設住宅体験館」の一般利用が今月始まった。生活の様子を再現する展示室や実際に体験できる宿泊室を用意。教訓を後世に伝える防災・減災学習の拠点として活用する。

 団地のプレハブ仮設18棟89戸のうち2棟8戸分を再整備し、1部屋を展示室、7部屋を宿泊室に。延べ床面積は246平方メートルで、総事業費7046万円は復興交付金を活用した。管理・運営は地元の一般社団法人トナリノ(佐々木信秋代表)が担う。

 宿泊室は提携事業者の防災学習プログラム(震災遺構を巡るガイドツアーなど)の体験者のみ利用可。3K1部屋、1DK2部屋、2DK4部屋で、冷蔵庫などは展示室のものを共用する。

 展示室は3Kで、仮設住宅の暮らしを経験した30~60代の5人へのアンケートを基に家具などを配置した。高齢者と幼児を含む4人家族の住まいを想定し、衣類や玩具などの生活用品を並べた。

 壁や扉には▽冬場は床が冷える▽げた箱がなく自分でつくった▽近所の人が子どもと遊んでくれた-など、生活の知恵や思い出を記したメモを貼り、見学者に当時の雰囲気を伝える。

 事務局の佐々木彩花さん(35)は「実際に見て体験することで多くの学びがあるはず。自分だったらどうだろうと考えを巡らせてほしい」と利用を呼び掛ける。

 見学無料。宿泊は部屋代1万1550円(定員2人)からで、寝具代が別途要る。予約は見学が同館、宿泊が道の駅高田松原のそれぞれホームから、1週間前までに行う。問い合わせは事務局(090・2114・9038)へ。

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