角館の桜、もうすぐ見頃 「まつり」20日から縮小開催

満開が近づく武家屋敷通り近くのシダレザクラ=14日、仙北市角館町
 秋田県仙北市角館町の桜の見頃が近づいている。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で桜まつりが中止。見頃と緊急事態宣言の時期も重なり観光客の姿はほとんど見られなかった。今年は20日から、まつりの規模を大幅に縮小して開催する予定で、土産物店や飲食店は期待と不安を抱きながら花見シーズンを迎える。

 角館の武家屋敷通り周辺では先週末ごろからシダレザクラが咲き始めた。日当たりの具合などによって開花状況はまちまちで、満開に近い木もある。仙北市観光課や田沢湖・角館観光協会は「武家屋敷通り全体としては、ここ数日の間に見頃が訪れるだろう」とみる。桧木内川堤のソメイヨシノは咲き始めで、こちらは今後5日ほどで見頃になる見込み。いずれも例年より1週間程度早いという。

 角館で土産物店と飲食店計4店舗を経営する「美杉」は昨年、4、5月の売り上げが前年比で9割減と大きな打撃を受けた。三杉謙二社長(65)は「このような状況が続くと多くの店が廃業を強いられるだろう」と危機感を抱く。「今年は規模縮小となったがまつりは開催されるので、少しでも多くの人に来てもらいたいのが本音。週末には結構な人が来るんじゃないか」と期待する。

 14日は武家屋敷通り周辺に観光客の姿がちらほらと見られた。土産物店を営む女性(72)は観光客を歓迎する一方、感染拡大への不安な思いも拭えず、接客では長話をしないよう心掛けているという。「きょうは個人客が目立ったが、これぐらいだとまだまだ厳しい。たくさんの人に来てほしいが、高齢なので感染にも警戒しなければいけない」と語った。

 市や観光協会、市商工会などでつくる角館の観光行事実行委員会は、県独自の新型コロナ感染警戒レベルが2から3に引き上げられたことを受け、まつり期間中に予定していた武家屋敷通りの歩行者天国や桜のライトアップなどを行わないと決めた。桧木内川の河川敷では、宴会だけでなく全ての飲食を禁止する。

 例年より開花が早まっているため、まつりスタート前のきょう15日から武家屋敷通りや桧木内川堤の遊歩道などに警備員を配置。17日からは6カ所に非接触型(ウオークスルー方式)の体温計を設置する。県外からの来訪は控えるよう呼び掛けており、県内客には感染対策を万全にした上で静かに花を眺めるよう求めている。

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