偏食の子思いのビスケット 釜石・小島製菓が開発

栄養摂取を補助するビスケット「MUSUBit」。材料の野菜や果物の種類を好みで組み合わせられるのが特長だ
 釜石市上中島町の菓子製造販売、小島製菓(菊地広隆社長)は、偏食の子どもの栄養摂取を補助するビスケット「MUSUBit(ムスビ)」を開発した。材料に使う野菜や果物、全32通りの組み合わせを消費者が自由に選べるのが特長でインターネットで販売。健康をテーマにした菓子のブランド化に取り組み、子育て中の女性の雇用にもつなげている。

 ムスビはベースとなる生地が全粒粉と大豆粉の2種類。練り込む野菜はホウレンソウ、紫芋、ニンジン、カボチャの4種類、中のペーストはリンゴ、バナナ、ミカン、ミックスベリーの4種類の果物から選べる。管理栄養士が監修し、保存料や人工甘味料は不使用。消費者が購入サイトで組み合わせを選び、注文する。1袋15個入りで、4袋セット1998円(送料込み)。

 商品は2児の親である菊地社長(38)と妻の菜月副社長(32)の育児体験から生まれた。長男(5)と長女(3)は偏食傾向があり、一生懸命作ったご飯を食べてくれないことも。菓子は好きでたくさん口にしようとするため、健康管理が悩みだった。厚生労働省の調査で子どもの3~4人に1人が偏食を課題にしていると知り、新規事業に乗り出した。

 ムスビの名前の由来は「親子の良好な関係を結びたい」との願いが込められており、今後も新商品開発に取り組む。プロジェクト代表の菜月副社長は「安心して与えられる菓子であれば、子どもと親双方のストレスを減らすことができる」と力説する。

 事業では、子育て中の女性の雇用に力を入れる。柔軟に労働時間を調整できるようにし、20~40代の女性5人を新たにパート採用。育児に励む親の視点を商品に反映させるよう努める。

 2児の母でネットサイトの管理などを担う細野あすかさん(36)は「子どもが熱を出して急に休みたくなったときでも、ママ同士なので理解してもらえる。自分の子どもの栄養摂取を考えるきっかけにもなっている」とやりがいを語る。

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