夢乗せ「光る絵本展」 三鉄車内で12日から、企画運営 高校生も

松嶺貴幸さん(手前右)の指示で挿絵の設置方法を確認するプロジェクトのメンバー。高校生も準備の様子を撮影して情報を発信する
 盛岡市を拠点に若者の人材育成に取り組むドリーム・シード・プロジェクト(山崎智樹代表)などは12~16日、三陸鉄道リアス線の車内で「光る絵本展」を開く。お笑い芸人の西野亮広さんが描いた物語の挿絵をライトアップし、列車に乗りながら楽しむ初の試みだ。同市や釜石市の高校生約30人が企画運営に参加。内陸と沿岸の若者がスクラムを組んで東日本大震災の発生から10年を迎える街に人を呼び込む。

 西野さん作の「チックタック~約束の時計台~」は、災害や疫病を乗り越えた末に2人の主人公が約束を果たす物語。その挿絵を列車2両のうち1号車に物語の前半、2号車に後半の計34枚を展示する。

 山崎代表(41)とメンバーの高校生3人は2日、宮古市宮町の三陸鉄道車両基地で準備作業に励んだ。絵本展の美術ディレクターを務める盛岡市月が丘のアーティスト松嶺貴幸さん(35)が立ち会い、挿絵の取り付けや電飾の配線を確認した。

 実施資金を募った昨年11~12月のクラウドファンデングは、目標の250万円を上回る316万5500円の支援を得た。山崎代表は「不安はあったが認めてもらえた。もう一度沿岸に興味を持ってもらう機会にしたい」と意気込む。

 展示空間や切符、記念撮影パネルなどのデザインを手掛けた松嶺さんは「イベントの成功が次の10年を担う子どもたちの成功体験になってほしい」と願う。

 高校生は当日の受け付けを担当するほか、会員制交流サイト(SNS)で積極的にイベントの情報を発信している。盛岡市立高1年の関貴哉さんは「沿岸の高校生と関わり、震災が現在進行形だと実感した。一緒に三陸を元気づけたい」と意欲をかき立てる。

 初日(12日)は釜石-盛間、最終日(16日)は宮古-鵜住居(うのすまい)間で運行。それ以外の日は1、2号車に分かれて宮古-盛間を走る。チケットはイベントのサイトで販売中。大人2千円、大学生千円、小中高校生500円。未就学児は無料。チケット1枚につき1日何回でも展示車両に乗車できる。

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