日本酒と漆、若い世代に 盛岡の2店でコラボカクテル提供

「恋するMIXプロジェクト」に取り組む関係者。漆の蒔絵を施したグラス(手前)で特製日本酒カクテルを提供する
 盛岡市の地域商社manorda(マノルダ)いわて(菊地文彦代表)は15日から、市内の飲食店2店で本県の漆文化とコラボした特製日本酒カクテルを提供する。県内の学生団体が協力し、伝統文化と若者をつなぐ試み。新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者を支援しながら、異業種が交わり新たな価値を生み出す機会とする。

 「恋するMIXプロジェクト」と銘打ち、同市大通のイタリアンTAWARA(タワラ、山本賢一オーナー)と、同市永井のお好み焼たけ坊(木元武士オーナー)の2店舗で、日本酒カクテルを提供する。

 カクテルは▽運命▽甘い誘惑▽初恋▽ラブレター-の4種。県内学生で組織するいわてi-Sakeプロジェクト(谷崎公紀代表)が奥州市の岩手銘醸、遠野市の上閉伊酒造と連携して仕上げた。

 谷崎代表(21)=岩手大人文社会科学部3年=は「酒蔵の特長や日本酒らしさを生かしながら、若い人でも飲みやすい味になった」と手応えを語る。

 グラスは本県の伝統文化の漆を使った特製品。▽紋(あや)▽雫▽円(まどか)-の3種で、花巻市のアートディレクター鈴木健一さん(46)がデザインし、同市の漆芸家大川彰さん(45)が蒔絵(まきえ)を施した。

 コロナによる客足減少が続く飲食店側も期待は大きく、山本オーナー(50)は「堅苦しくなく、楽しいひとときを味わってもらいたい」と呼び掛け、木元オーナー(42)も「若者がお酒に興味を持つきっかけになればいい」と期待する。

 企画は飲食店支援や酒蔵の販路拡大が目的。世代や業種を超え、なじみの薄い若者と日本酒や漆の接点を作ることを通じ、地域の活性化につなげる。マノルダいわて事業企画部の中村駿介さん(30)は「異業種の人の出会いや思いがミックスされた企画。コロナ禍を乗り越えられるような明るい活動にしていきたい」と意気込む。

盛岡市

岩手
らら・いわて 内丸に移転へ 盛岡・旧かわとく壱番館スペースに
岩手
久慈磯らーめん発信 「袋入り」開発、17日から販売
岩手
石割桜、春の衣 盛岡で見頃
岩手
雪の盛岡に桜の便り 平年より12日早く
岩手
石から迫る縄文精神 盛岡・県立博物館でテーマ展