広がれ「三陸おでん」 大船渡発、県内外で加盟店募る

優しい味が人気の千秋庵の三陸おでん。千葉武継店主は「三陸の人と心をつなぐ名物になってほしい」と願う
 三陸おでん、ここにあり-。大船渡市盛町の地域活性化総合研究所(新沼謙治代表取締役)は、地域間の連携を強め、活性化につなげようと任意団体「三陸おでんの会」を設立し、加盟店を募っている。現在市内3店舗が加盟しており、今後、八戸市から宮城県石巻市までの飲食店を巻き込み、三陸の新たな名物として定着を目指す。

 三陸おでんの条件は「三陸の食材を6割以上使っていること」「各店オリジナルのつけだれを作ること」の二つ。観光客が一目で分かるよう加盟店に、のぼり旗を設置する。同研究所が大船渡市の委託を受けて昨年11月から展開している。

 おでんは、三陸の魚介類を使いやすく、一つ一つの食材の味を生かせる。地域ごとの各店の味の違いを楽しんでもらい、整備が進む三陸道を使って、食べ歩きの旅をしてもらうことが最終的な目標だ。

 同市盛町の飲食店「千秋庵」(千葉武継店主)は加盟店の一つ。同市のアマタケが生産する鶏肉を使用したつみれなど、9割以上の具材が市内の食材。だしは陸前高田市の酔仙酒造の日本酒とかつおだしのみで作り、つけだれは気仙地区で生産される「北限のゆず」を使って、甘めのみそ味に仕上げた。

 心温まる優しい味が人気で、10種の具材が入った1人前が毎日10食は売れる。千葉店主(50)は「予想以上の売れ行きでうれしい。もっと仲間を増やし、三陸名物にしていきたい」と意気込む。

 認知度は徐々に高まり、陸前高田市や釜石市などの飲食店も関心を寄せる。同研究所主席研究員の福山宏さん(56)は「沿岸の縦のつながりを強め、目的地だけではなく寄り道をしながら三陸を旅行できるような動きにつなげたい」と展望を描く。

 年会費5千円。問い合わせは三陸おでんの会事務局(080・2843・6925)へ。

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