旅館に無人日本酒バー 雫石・長栄館、3月本格オープン

長栄館が3月のオープンに向けて整備を進める無人日本酒バー。コロナ後を見据えた少人数客の需要喚起や業務効率化につなげる=雫石町鶯宿
 雫石町鶯宿の旅館長栄館(照井貴博社長)は、館内に非接触型の無人日本酒バーの整備を進めている。新型コロナウイルス感染症の影響が広がる中で「新しい生活様式」を踏まえ、コロナ後を見据えた少人数客の利用につなげる。同時に従業員が対応していた売店を撤去し、省力化や業務の効率化も推進する。

 バーは元々売店だったフロント脇の約20平方メートルに整備。コイン式の日本酒サーバーを6台設置し、客がフロントで事前購入したコインを使い、好みの日本酒を注ぐ形。千円で3杯を想定し、本県の地酒を主体に40種ほどの銘柄を用意。3月の本格オープンを目指す。

 同館はコロナの影響で昨年12月末現在の来館者が前年比で半減。稼働客室数も制限し、昨年は長期の臨時休館も実施した。一般団体客や宴会は激減し、カラオケなどを備えたラウンジはほぼ稼働していない。

 夕食や入浴後に自室から出ない宿泊客も多い。宴会など大人数の利用は自粛が続くことが予想され、一人で手軽に楽しめる場を提供して、家族や知人同士など少人数客らの需要喚起につなげる。

 同時に業務効率化も図る。売店は約800品目の土産などを販売してきたが、そのうち約50品目が売り上げの大半を占め、他施設で扱っている品も多かった。そのため30品目程度に厳選し別の場所に集約。常時対応していた従業員の配置を転換する。

 バーへの改装費は約1千万円で、中小企業庁の補助事業などを活用。照井社長(34)は「今後さらに厳しい状況が予想され、生き残るためには効率化や無人化がキーワードになる。新様式に適した形でこれまでの業務を見直し、コロナの経験で得たレガシー(遺産)を残したい」と狙いを語る。

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