コロナ 来年の行事に影 いわて雪まつり中止、日高火防祭も

そり滑りを楽しむ第53回いわて雪まつりの来場者。新型コロナウイルス感染症の影響で来年は初の中止となる見通しだ=2020年2月、雫石町
 新型コロナウイルスの感染拡大により、県内で来年の大規模イベントを取りやめる動きが出始めている。雫石町などが会場の第54回いわて雪まつり(2月前半)は初の中止となる見通しで、奥州市の日高火防祭(ひたかひぶせまつり)(4月28、29日)は30日に2年連続の開催見送りが決定。大勢の誘客と感染対策の両立の難しさから苦渋の決断を強いられた。季節の観光の柱を失った地域への影響を懸念する声が上がる中、イベント関係者は経済の下支えや伝統継承へ考えをめぐらす。

 いわて雪まつりが中止となれば、1968年の開始以降初めて。実行委(会長・猿子恵久雫石町長)はこれまで規模縮小による開催を模索してきた。しかし、11月に入って県内外の感染増加傾向を受け「安全確保が難しい」との判断に傾いた。12月の総会で正式決定する見通しだ。

 本県の冬の風物詩の中止を、住民は冷静に受け止める。同町柿木の自営業煙山誠さん(42)は「残念だが、無理に開催して感染が広がるのも不安だ。楽しみにしていた子どもたちもいるだろうが、今回は仕方ない」と理解を示す。

 実行委として代替イベントは実施しないが、町は地元主導の鶯宿温泉エリアでの冬季イベントの支援を予定。地域の魅力発信や需要が落ちこむ観光業振興を目指す。

 猿子町長は「大規模な催しでクラスター(感染者集団)発生などがあれば、他のイベントにも影響が出かねない。鶯宿での催しを後押しし、雪に親しむ場の提供や観光振興につなげたい」と策を練る。

 300年以上の歴史を持つ奥州市水沢の日高火防祭は、県南に春を告げ、火災防止を祈願する伝統行事。30日の実行委理事会で、実行委会長の小沢昌記市長は「十分な感染防止策が難しく、大変悔しいが中止を決めた。代わる催しが企画できるか検討したい」と語った。

 両イベントとも、毎年約10万人が訪れる地域観光の目玉。奥州市観光物産協会の東隆司専務理事は「春の大型連休に合わせて訪れる観光客が多く、飲食業や土産販売、宿泊業などへの影響は大きいはずだ」と警戒する。

 全国的な感染「第3波」に加え、県内も複数の飲食店でクラスターが発生するなど、いまだ収束は見通せない。日高火防祭で創作演舞を披露する予定だった42歳厄年連・申舞伝(しんぶでん)の千葉恭義会長(39)は「地元への恩返しとして、地域のイベントなど別の形で踊りを披露したい」と伝統継承の在り方を検討する。

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