一閑張、独自の世界観 遠藤さん(盛岡)初の個展

遠藤久美子さんと一閑張の椅子(左奥)やバッグ
 竹籠に和紙などを貼り重ねた「一閑張(いっかんばり)」を制作する遠藤久美子さん(60)=盛岡市北松園=初の個展が一関市山目のギャラリー柊で開かれている。日本の伝統工芸に自身のオリジナリティーを融合し、「美貼y(ビバリー)」と名付けた一点物が来場者の目を引いている。

 展示されているのは2年前から作りためたバッグや裁縫箱、びょうぶ、椅子など約50種。片側は赤い夕焼け、もう一方は夜空に浮かぶスーパームーンと絵柄が非対称なバッグ、ステンドグラスのような幾何学模様を施した手提げなど、和紙のほか絹や木綿を重ね合わせて独自の世界観を表現した。

 「生きる」と題した茶箱は、たくましく泳ぐコイの絵に紀貫之の短歌を添えた斬新な一品だ。

 遠藤さんは3年前、岩手日報社の文化講座で一閑張を受講し、以降は一人で独自の作風を築いてきた。知り合いの染色作家、デザイナー二宮柊子さん(盛岡市)が「大胆な色合い。物語り性がある」とそのセンスに目を見張り、自身のギャラリーをデビューの場に提供した。

 念願の個展に遠藤さんは「若い人がカジュアルの場でも持てるように(一閑張を)変えていきたい」と創作への意欲を語る。

 今後の開催日は18、25日、来月1日。いずれも正午から午後5時まで、入場無料。

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