夏イチゴ 被災跡に実る 大船渡の生産施設で初収穫

夏イチゴを収穫するリアスターファームの従業員
 東日本大震災の津波被災跡地(移転元地)を活用したイチゴ栽培を手掛ける陸前高田市のリアスターファーム(太田祐樹代表取締役)は1日、大船渡市三陸町越喜来(おきらい)の生産施設で、イチゴを初収穫した。夏でも涼しい本県沿岸の気候を生かして、年間を通じた栽培に取り組む。

 朝早くから従業員と研修生3人がビニールハウス内で収穫作業。整然と並ぶプランターから真っ赤に実ったイチゴを選び取り、丁寧に摘み取った。市内の菓子店を中心に出荷する。

 この日は6キロを収穫した。「信大BS8-9」という品種で香りが強く糖度と酸味のバランスがいい。日持ちもよくケーキなどに使われる。

 国内で栽培されるイチゴは冬から春の収穫が一般的。同社は沿岸部の気候に着目し、冬春取りに加えて、夏秋取りのイチゴを育て年間を通じた周年栽培に取り組む。

 施設は防災集団移転促進事業(防集)で生じた被災跡地に立地。今春から稼働を始め、7月初旬に定植を開始した。当初は8月中の収穫開始を目指したが、夏の暑さで生育に遅れが出ていた。

 待望の収穫にこぎ着けた太田代表取締役(43)は「少し遅れたが事業のスタートにやっと立てた」とほっとした表情を見せた。

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