記憶伝え 来館20万人達成 陸前高田・東日本大震災津波伝承館

津波で流失した気仙大橋の橋桁を見学する赤湯中の生徒たち=27日
 陸前高田市気仙町の東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」は27日、来館者20万人を達成した。新型コロナウイルス感染症の影響で約1カ月半の休館を余儀なくされたが、開館1年を前に大台に到達した。震災の記憶がない子どもたちへの伝承や他施設との連携にも一層力を入れ、震災の事実と教訓を伝え続ける。

 同日は山形県南陽市の赤湯中(堀裕一校長、生徒298人)の3年生約110人が訪れ、震災の事実を伝える映像などを見学。震災当時の記憶はほとんどないという後藤ひなのさんは「映像を見て自分が体験したような気持ちになったし、住民はもっとつらかったと思う」とかみしめるように話した。

 伝承館は県が運営し昨年9月22日開館。「命を守り、海と大地と共に生きる」をテーマに津波襲来時の映像や写真、遺物のほか犠牲者の行動記録、命を守った教育現場の取り組みを紹介する。入館は無料。開館から今年3月末までに14万8737人が来館したが、4月12日~5月24日はコロナの影響で休館した。

 本年度力を入れるのが校外学習の受け入れだ。4月以降同館職員が県内100校以上の小中高校を訪れ利用を促し、今月上旬には教員向け現地研修会も初開催した。県内外からの学校見学は開館初年度の47件に対し、本年度はコロナの影響で県内校の見学希望が増えたこともあり9~12月の予約分で既に85件に上る。

 陸前高田市広田町に県が整備中の野外活動センターと連携したプログラムも検討を進める。本年度同市で開催予定だったインドネシア・アチェと米ハワイ州の津波博物館との国際会議は代替行事を行う見通しだ。

 熊谷正則副館長は「復興教育のフィールドとしての役割を果たし、大学や海外、他施設との連携も強化して伝承と教訓の発信に向けた仕組みづくりを整えたい」と今後を見据える。

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