遊覧船の後続事業を検討 宮古市、水上交通維持探る

県北バスが来年1月で事業を終了する浄土ケ浜の遊覧船=7月、宮古市
 来年1月に運航が終了する宮古市の浄土ケ浜遊覧船を巡り、山本正徳市長は3日、「何らかのかたちで、新しい水上の交通機関としてつくり上げたい」と、新たな枠組みでの運航継続を探る考えを示した。

 山本市長は同日の記者会見で「民間か第三セクターか、全く別の方法か、どのようなかたちが良いか、早急に方向性を決めたい」と述べた。「海の交通は非常に大事だ。観光だけでなく生活の中でも必要なものと認識している」とし、観光利用の枠組みにとらわれず公共交通としての位置付けを探る考えも示した。

 浄土ケ浜遊覧船「陸中丸」を運航する県北バス(松本順社長)遊覧船事業部によると、遊覧船は1962年に開業した。ピークの80年代後半には5航路を設けた。年15万人近い利用客がいたが、2018年度は3万9400人と採算ラインの「8万~9万人」を大きく割り込んだ。

 東日本大震災で船が被災して1隻体制になり、老朽化した第16陸中丸(109トン、定員400人)の大規模改修や更新には数億円を要する。運航スタッフの高齢化も要因に事業終了を発表している。

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