4連休は秋田の魅力を再発見! 観光地、県民で盛況

観光客が次々と訪れた湯沢市の小安峡=24日午前10時55分ごろ
 4連休の秋田県内は宿泊施設や観光名所が多くの人でにぎわっている。全国的に新型コロナウイルスの感染が相次いでいることから、身近な県内旅行を楽しんでいる人の姿が目立つ。県のプレミアム宿泊券や自治体独自の宿泊補助も誘客につながっているようだ。

 鹿角市十和田大湯の千葉旅館(千葉潤一社長)は4連休を含む7月の営業日は、稼働させている18室がほぼ満室。8割以上が県内客だ。秋田市在住者の割合が高いものの、宿泊料金が安い時期だからこそ、移動費がかかっても泊まってみたいと由利本荘市から訪れた客もいるという。

 22日から妻、両親と1泊した秋田市の40代男性は「仕事の関係で千葉旅館を利用したことがあり、おいしい食事を体が不自由な父にも味わってもらいたくて来た。県内旅行ならコロナ感染リスクも抑えられると思った。県内にはまだ足を運べていない所もあり、いろいろ回ってみたい」と話した。

 鹿角市は本県を含む北東北3県在住者向けに7、8月の宿泊料金を最大1万円引きするキャンペーンを実施しており、市内では4連休が満室となっている宿泊施設もある。

 千葉社長(62)は「市の宿泊費支援のおかげで多くのお客さまに利用してもらっている。ただ、いつ何が起きるか分からない。新型コロナの感染拡大で全国的な自粛ムードが再び広がる可能性だってある。楽観は決して許されず、一日一日を大切に営業していきたい」と話す。

 三種町の森岳温泉郷で営業する「ホテル森山館」と「森岳温泉ホテル」では、いずれも普段の大型連休は宿泊者の9割ほどが県外客だが、この4連休は県内客が目立つ。県のプレミアム宿泊券に加え、町の補助で1人当たりの宿泊料金が4千円値引かれていることが好調な客足につながっているという。

 森岳温泉ホテルでは4連休は客室の8割が予約で埋まり、初日の23日は満室となった。池内栄子社長(61)は「3月以降はコロナでずっと苦労してきたから、客足が戻ってうれしい。初めて来てくれた県内のお客さんもいる。自分の家のようにゆっくりとくつろいでもらいたい」と笑顔を見せた。

 三種町の農産物直売所「ドラゴンフレッシュセンター」には旬を迎えた10種類余りのメロンが並ぶ。足を運んだ美郷町の自営業男性(32)は「コロナの感染リスクがないように楽しむ。県北の観光はこれまであまりしたことがなかったから、魅力を再発見する機会にしたい」と話した。

 湯沢市皆瀬の小安峡では24日、多くの観光客が渓谷沿いの名所「大噴湯」を見物しながら散策する姿が見られた。

 遊歩道入り口の駐車場は、昼近くになると50台ほどが並びほぼ満車。約6割が秋田ナンバーだった。

 能代市から夫婦で訪れた団体職員の男性(50)は「コロナの流行状況を考えれば県外には出づらいし、職場への報告も必要なので県内にした。小安峡は初めてで、大噴湯を見られて満足した」と話した。

 小安大湯温泉協会の阿部司会長(65)によると、自身が経営する温泉旅館を含め地域の宿泊施設は、県のプレミアム宿泊券や湯沢市が実施している1人1泊5千円補助の効果で7月から一気に予約が増えた。この4連休を含め8月まで満室の日が多くなったという。

 新型コロナ流行前は、7対3の比率で県外客が多かったが現在は県内が7割と逆転。阿部会長は「コロナの流行が地方に拡大していることから、県民には早めに旅行を済まそうとする意識もあるようだ」と分析する。

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」について阿部会長の旅館では、感染が収束してないことや制度の詳細がはっきりしていないことから参加しないことにしており、「県内客に頼るしかない。一度来てもらったお客さんに、再度来てもらえるよう努める」と話した。

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