魅惑の味 守り続け40周年 盛岡・スパゲティの店モンタン

モンタンの小川久一さん(左)と次男竜介さん。創業以来変わらぬ味を提供する
 盛岡市民のソウルフードが「不惑」の境地に―。ちょっぴり辛みのあるトマトスープスパゲティ「ア・ラ・モンタン」で知られる同市内丸のモンタンが16日、創業40周年を迎える。地元出身の小川久一さん(71)と次男竜介さん(38)が営み、変わらぬ味を届けてきた。新型コロナウイルス感染症による打撃は大きいが、「ファンの支えで今がある。これからも味を守り続けたい」と意気軒高だ。

 「モンタンのLで」。盛岡城跡の池を借景とする店舗。お昼時には近隣の会社員らでにぎわう。スパゲティ5種のうち、注文の7~8割はア・ラ・モンタンが占める。

 透明なガラスの器に盛り付けられた太麺に、熱々のトマトスープ。炒めたタマネギとベーコン、粉チーズとの組み合わせも絶妙だ。スープを一口、それから麺と絡めて。リピート必至の癖になる味わいだ。

 小川さんは、大通で洋菓子やスパゲティを提供していた初代のモンタンで若い頃から働き、ア・ラ・モンタンの調理を担当していた。1980年にのれん分けの形で独立。長田町で商売を始め、学生たちの人気を集めた。91年に現在地に移転した。

 当時から通う同市館向町の小野寺信男さん(70)は「マスターの人柄だね。モンタンは二日酔いにも効くし」と笑う。2006年からは都内のレストランでの修業を経た竜介さんも加わった。今では父の味を完璧に受け継ぎ、厨房(ちゅうぼう)を取り仕切っている。

 コロナの影響で、3~6月の売り上げは半減する苦境にあるが、テークアウトを始めるなど反転攻勢を期す。竜介さんは「小さい頃から店を継ぐつもりだった。おやじ直伝のモンタンを味わってほしい」と熱っぽく語り、小川さんも「当時のお客さんが親になって子どもを連れてきてくれる。世代を超えて味わってもらえることが一番うれしいね」と万感を込める。

 営業は午前10時半~午後9時。日曜定休。問い合わせは同店(019・654・0857)へ。

      スパゲティ「ア・ラ・モンタン」。スープを飲み干す人も多い

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