新型コロナで苦境のココラボ、「未来の展覧会チケット」販売

ココラボが販売している「未来の展覧会チケット」
 さまざまなアートを発信する場として親しまれてきた秋田市大町のココラボラトリー(後藤仁代表、略称・ココラボ)が、購入することでココラボの運営を応援できる「未来の展覧会チケット」を販売している。新型コロナウイルスの影響でギャラリーの利用が激減する中、今後も運営を継続していくために編み出した試みだ。後藤代表は「このチケットを通じて、ココラボだけでなく秋田の作家たちの活動も応援してほしい」と話している。

 ココラボは2005年5月、川反中央ビル内にオープンした。絵画や工芸などの美術作家のみならず、演劇、舞踊など多様な分野のアーティストが作品を発表し、見る人と交流する場になってきた。

 だが開業15周年という節目の今年、新型コロナに見舞われ、一時は8月まで何も企画がない状態に陥った。

 「ぽつりぽつり予約は入っているものの、コロナ前には程遠い。このままでは運営自体が厳しくなると感じた」と後藤代表。そこで応援チケットの発行を思い立ち、5月末に販売を開始した。

 額面は3千円(税込み3300円)、5千円(同5500円)、1万円(同1万1千円)の3種で、有効期限はいずれも2年間。レトロな雰囲気のデザインは後藤代表が自ら手掛けた。

 チケットの代金はココラボの運営に生かされる。また購入者が将来、ココラボで展覧会を開く時に「ギャラリー利用料」として使うこともできる。「このチケットを作家さんにプレゼントすれば、作家さんの展覧会開催を応援することにもつながる。そういう形でも活用してもらえるとうれしい」と後藤代表。

 特典として、5千円のチケットにはオリジナルのポストカード、1万円のチケットにはポストカードか土人形が付く。カードと土人形は秋田市の作家・真坂歩さんの作。ココラボ周辺によく現れる猫と、近くを流れる旭川のコイをモチーフにしている。

 チケットを購入した人からは「ココラボがなくなったら困る」といった声も多く寄せられている。「ここがたくさんの人にとって大切な場所なのだと実感し、気持ちの面でも力をもらっている」と後藤代表は話した。

 チケットはココラボ店頭とウェブショップで販売している。問い合わせはココラボTEL018・866・1559(午前11時~午後5時、月曜と火曜定休)。ウェブショップのアドレスはhttps://www.cocolab.fun

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