県内自粛要請解除 初の週末 盛岡「よ市」大勢の客

大勢の人が訪れた「よ市」。マスク姿で店を巡った=9日、盛岡市材木町
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「不要不急の外出自粛要請」が解除され初の週末となった9日の県内は、催しの再開で大勢の客が訪れた商店街がある一方、各地の観光地は変わらず人がまばらで自粛ムードが続いた。本県も感染に十分気を付けながら、地域経済を押し上げる段階を迎えつつある。久々のにぎわいを楽しんだ人々もマスクと消毒は欠かさず、警戒を緩めていない。

 盛岡市材木町商店街では恒例の「よ市」が開幕し、大勢がマスク姿で買い物を楽しんだ。青果を中心に13店が並び、飲食物屋台は出店を見合わせた。放送でマスク着用を呼び掛け、店舗の間隔も広く取った。消毒に努め、外気に触れないようパック詰めで売る店もあった。

 同市盛岡駅前北通の小林雅昭さん(61)は「生産者の顔が見える新鮮な野菜を目当てに来ている。マスクを忘れず、十分に気をつけながら経済も循環させたい」と店を巡った。

 よ市は1974年に始まり、今年は4月4日の開幕を予定していたが初めて延期した。実行委の菅原奎一郎委員長(73)は「開幕日は例年2万人が訪れる。今回は10分の1程度だ。様子を見ながら徐々にパンやテークアウト品も扱いたい」と状況を注視する。

 宮古市田老の県指定天然記念物・三王岩(さんのういわ)では、地元のNPO法人津波太郎(大棒秀一理事長)が海食洞くぐりのイベントを行った。「緊急事態宣言中なら中止」と周知していたこともあり、参加は少なかった。

 海食洞は三王岩を構成する男岩(高さ50メートル)の底部にあり、干潮時に歩いて渡ることができる。大棒理事長は「県内外の人々に防災学習や田老の魅力を発信できる日が来ることを信じて準備していく」と話した。

 大船渡市末崎町の碁石海岸では駐車場が閉鎖され、人影がなかった。北上市立花の展勝地も地元の家族連れらの姿はあったが、平時のにぎわいには遠かった。

 7日に営業再開した大槌町の「三陸屋台村おおつち○○(まるまる)横丁」。中央通路にテーブルと椅子を並べ店外で飲食できるよう対応したが、客はまだまばらだ。施設を整備した同町小鎚の食品製造業甘輝舎(かんきしゃ)の倉本栄一会長(66)は「感染症の状況やお客さんの動向を見ながら、安全に楽しめる仕掛けを考えていきたい」とこらえる。

盛岡市

岩手
待ってた 動物公園 盛岡・改修前最後の営業開始
岩手
「横綱」の味、全国発送 県産品と旬こだわり
岩手
コロナ収束願うデザート弁当 盛岡のホテル、テークアウト販売
岩手
動物公園に「ニーナ」仲間入り 盛岡・雌ピューマ、来月公開
岩手
漆黒に輝く新緑 盛岡・南昌荘