「アマビエ」鉄玉 人気沸騰 疫病封じる妖怪、世界から注文続々

新型コロナウイルスの早期終息を願い及富が制作した「南部鉄玉 アマビエ」
 奥州市水沢羽田町の南部鉄器製造業、及富(及川一郎社長)が制作・販売する半人半魚の妖怪「アマビエ」をかたどった鉄玉が大人気だ。病気の流行を封じるとされるアマビエは新型コロナウイルスの早期終息を願う〝お守り〟としてネット上で注目を集め、同社が伝統の鋳造技術を生かして商品化した。発売直後にもかかわらず国内外から7千件以上の注文が殺到。同社は手仕事の力で多くの人々の心を癒やそうと燃えている。

 「南部鉄玉 アマビエ」は高さ5センチ、幅2・5センチ、重さ約160グラム。かわいらしく親しみやすい表情にこだわった。願掛けとして飾るだけでなく、水と一緒に沸騰させると鉄分を補給でき、南部鉄器で湯を沸かしたような深みのある味わいになるという。

 アマビエは「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて海に消えたとの言い伝えがあり、新型コロナの拡大を受けて会員制交流サイト(SNS)で話題になった。妖怪漫画で知られる故水木しげるさんの絵を水木プロダクションがSNSに載せたことで反響が巻き起こり、自作のイラストや粘土細工、刺しゅうなどを投稿する動きが広まっている。

 人気に目を付けた及富のアートディレクター菊地海人さん(36)が商品化し、今月下旬から販売を始めた。「感染症で人々の不安が募る中、自分たちがどうやって社会に貢献できるか考え続けた。南部鉄器の質感や味わいを楽しみつつ、たくさんの人の心を癒やすお守りになってほしい」と願いを込める。

 1800円。同社のホームページ(http://oitomi.jp/)や電話(0197・25・8511)で注文を受ける。

(大橋秀喜)

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