女優の足跡「花のみち」 園井恵子ゆかりの岩手町、駅前に整備

広島で被爆し、短い生涯を閉じた園井恵子(宝塚市立中央図書館提供)
 IGR岩手川口駅「園井恵子 花のみち」プロジェクト実行委(柴田和子委員長)は、岩手町川口の同駅前に宝塚大劇場をイメージした「花のみち」を整備する。同町から夢を追いかけて単身旅立った町ゆかりの宝塚女優、園井恵子(本名袴田トミ)の思いを再現。志半ばで戦争に命を奪われた未完の大女優の足跡を次世代に継承する。

 「花のみち」は幅6メートル、延長65メートルで、同駅東側の旧駐輪場跡地に整備。植栽する花は白ツバキやスズラン、ヒマワリなど10種類以上で、入り口には同劇場と同様に灯籠も設置する。8月までの完成を目指す。

 総事業費は700万~800万円を想定。実行委は25日から5月末まで、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦し、趣旨に賛同する人を広く募っている。

 園井は1913(大正2)年に旧松尾村(八幡平市)で生まれ、幼少期に同町川口に転居。29年に周囲の反対を押し切り、宝塚音楽歌劇学校に入学。退団後に出演した映画「無法松の一生」で好演して全国から脚光を浴びた。

 だが、誕生日の45年8月6日に移動演劇の巡業中に広島市で被爆。同21日に神戸市の知人宅で32歳の短い生涯を閉じた。

 同駅には2018年、宝塚時代の活躍を紹介する展示スペースが設置された。昨年は、戦時下にあって歌劇の発展に寄与したとして宝塚歌劇の殿堂入りを果たすなど、功績を見つめ直す機運が高まっている。

 柴田委員長は「一つ一つの活動を絶やすことなく、実行していくことが重要だ。子どもたちにも功績を伝え、まちおこしにつなげていきたい」と意気込む。

 問い合わせは実行委事務局(0195・62・2307)へ。クラウドファンディングはhttps://readyfor.jp/projects/sonoikeiko

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