春の果実 新ブランドは「恋桜」 奥州名産「江刺りんご」

強い甘みや果汁が特長の江刺りんごの新ブランド「恋桜」
 奥州市の岩手江刺農協(小川節男組合長)は4日、名産の江刺りんごの新ブランド「恋桜(こいざくら)」を発表した。貯蔵性に優れた品種「奥州ロマン」を低温貯蔵して越年させたもので、強い甘みや豊富な果汁が特長。5日から出荷開始する。流通の少ない春に出荷することで高価が付くことや消費者へのインパクトが期待でき、生産者所得の向上にもつなげる。

 同日は同市江刺八日町のホテルで発表。同農協の小原武雄代表理事専務が「新たなブランドとして育て、全国においしさを届けたい」とあいさつした。

 恋桜は、昨年10月に収穫した奥州ロマンを鮮度処理し、0~1度で低温貯蔵。今年3月に糖度や色づきを基に選別し出荷する。平均糖度が15%と他品種に比べて高いほか、しゃきしゃきとした食感や豊富な果汁も特長だ。

 奥州ロマンは、同市江刺愛宕の高野卓郎さん(79)が2016年にシナノゴールドとつがるを交配させて開発した品種。

 長期間貯蔵しても収穫時の食感やみずみずしさが損なわれにくい性質があり、品質を保ったまま流通の少ない春に出荷することを実現した。

 等級の呼び方を1等級が「満開の恋」、2等級が「叶わぬ恋」、3等級が「傷ついた恋」とし、台風などで発生する傷果のPRもひと工夫した。

 現在、25農家が計約330アールで3614本を栽培。5日から県内と東京、大阪方面に370ケース(1ケース5キロ)を出荷する。

 同組合りんご部会の小沢静雄部会長は「春にも江刺りんごのおいしさを届け、桜の時季には恋桜というように皆さんに覚えてもらいたい」と力を込める。

 県内や首都圏の百貨店などで随時販売。3月中旬からは同農協のネットショップでも販売を始める。

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