ワイン香る恋し浜 ホタテ養殖場で海中貯蔵をスタート

海中に貯蔵するワインを準備する佐々木淳さん(中央)とプロヴォ・イザベルさん(右)
 大船渡市三陸町綾里の小石浜地区で恋し浜ホタテを養殖する県認定指導漁業士の佐々木淳さん(49)は、ホタテガイの養殖場を活用し、海中貯蔵ワイン造りを始めた。夏を中心に行う漁船クルージングで、観光客にホタテとともに味わってもらう計画。ワイン販売業者とも連携し、新たな地域の観光産業発信につなげようと意気込む。

 佐々木さんは2017年から海中貯蔵酒造りに取り組んでおり、日本酒が主だったが、ワインにも力を入れる。1日には、ボルドー、シャルドネのフランス産ワインと、同市大船渡町のワイン製造販売業スリーピークス(及川武宏代表取締役)が醸造した計32本をネットに入れ、水深約20メートルの海中につるした。

 佐々木さんは数年前から漁船でクルージングを楽しみながら、水揚げしたホタテを味わえる「恋し浜ピクニッククルーズ」を不定期で行ってきた。今夏は「恋し浜マリアージュ」と題して、ホタテと海中貯蔵ワインを楽しめる企画を練る。

 フランス産ワインは東日本大震災後にボランティア活動に携わり、昨年から市の地域おこし協力隊を務めるフランス出身のプロヴォ・イザベルさん(40)がホタテに合う種類を選んだ。イザベルさんは「潮の流れで動くことで、どんな味わいになるか楽しみ。外国人にもホタテとワインの組み合わせは受けるはずだ」と楽しみにする。

 スリーピークスは市内で栽培したブドウを使った完全大船渡産ワインも製造している。佐々木さんは「農漁業者が連携した取り組みだ。東京五輪で訪れる外国人向けにも展開し、新たな産業振興につなげたい」と見据える。

大船渡市

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