春を呼ぶ ひな人形の共演 一関・千厩でまつりスタート

高さ3メートル近い13段の特大ひな壇(右)
 一関市千厩町の春の風物詩「せんまやひなまつり」(実行委主催)が11日、同町中心部で始まった。町内50カ所以上の店でひな壇やつるし雛(びな)が飾られ、3月3日までの期間中は1万人以上の来場者が見込まれる。

 メイン会場の千厩酒のくら交流施設には初日から大勢の観光客が訪れた。館内には30組以上のひな壇が置かれ2階には13段の特大ひな壇も用意された。来場者は琴の生演奏を聞きながら足を止めて写真を撮った。

 会場には新しい人形からレトロなものまでさまざま。伊達藩で実際に使っていたかごも展示し、近くには享保(きょうほ)雛や古今(こきん)雛が飾られた。地元の女性グループが着物を解いて作った干支(えと)のネズミや藤の花のつるし飾りも注目を集めた。

 2008年から続く行事で、当初は自宅に眠るひな人形を活用しようと数軒から始まった。「古い物や伝統を大切に」との思いから、保育園の統廃合や東日本大震災後の沿岸部で使われなくなった人形が寄付で集まり、祭りが定着してきた。

 震災で娘のためにかつて買ったひな人形が流されたという元保育士で大船渡市赤崎町の志田洋子さん(66)は「懐かしい思い。飾り付けがどれも素晴らしい」と見入っていた。

 期間中はつるし雛作り体験や着物姿での街歩きイベントなど多彩な催しが開かれる。

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