裂き織り新ブランド全国展開 盛岡・今秋から店頭、ネット販売

裂き織りの新ブランド商品を手に「全国にファンを増やす」と誓う石頭悦社長
 幸呼来(さっこら)Japan(盛岡市、資本金1千万円、石頭悦社長)は今月、裂き織り商品の新ブランド「SACCORA(さっこら)」を立ち上げる。定番の盛岡さんさ踊りの浴衣やデニム生地といった素材に加え、米袋なども再利用し、今秋から全国で販売。環境に配慮しながら伝統技術を継承し、製造の実務を担う障害者の雇用にも力を入れる。

 新ブランドは▽浴衣の布を活用したさんさ裂き織り「スタンダード」▽工場で余ったデニム生地「デニム」▽廃棄される資材を再生し新たな価値を生み出す「リバース」▽高級着物生地「シグネチャー」-の4種類の商品を用意する。

 織り手の個性を生かした一品物のシグネチャーを除く3種類は、商品のバッグやポーチの型を統一する。特にリバースは米袋、廃材となる車のエアバッグ、使われないのぼり旗などを再利用。廃棄物減や処分時のエネルギー削減で環境に優しい商品として売り出す。

 統一型商品は5千~3万円台。県内のデザイナーがデザインし、ストラップや持ち手に短角牛の革を採用する。全国の百貨店やセレクトショップなどに売り込み、9月に店頭とインターネットで発売する。商品は半年ごとに増やす予定だ。

 素材の再利用を望むアパレルメーカーやインテリア店などから余った布を預かり、裂き織りにして戻す企画「さっこらプロジェクト」も展開。環境配慮を目指す企業の裂き織りへの関心は高く、企業間連携による新商品開発も強化する。

 同社の従業員は23人中16人が障害者で、高い技術を備える織り手は大きな戦力だ。新ブランド立ち上げを契機に3年後には障害者雇用を20人に拡大する。県内の障害者福祉施設にも委託し、地域として活性化につなげる方針だ。

 同社の商品はこれまで盛岡地域で店頭販売してきたが、全国展開は初めて。問い合わせは同社(019・681・9166)へ。

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