こたつ列車の小旅行 三鉄・宮古-陸中山田駅間ルポ

プレミアムこたつ列車を楽しむ乗客
 三陸鉄道(本社宮古市、中村一郎社長)は2日、リアス線宮古-陸中山田駅を往復する「プレミアムこたつ列車」をスタートさせた。昨年の台風19号被害からの復活に弾みをつけようと商工観光関係者と連携した新企画。車両内でのホタテむき体験など海の幸を満喫する約2時間の小旅行を体験した。

 汽笛が鳴り、特製ヘッドマーク付きの茶色い車両が出発。宮古駅ホームでは三鉄社員が大漁旗や横断幕で見送ってくれた。こたつに入り、ほっこりとした気持ちで車窓の奥へ手を振った。

 陸中山田駅まで約40分。宮古の名物・瓶ドン、海鮮弁当がさっそく登場。瓶ドンのウニやイクラなど10種類ほどの具材をご飯にのせ豪快に頬張る。時折見える海を見ながら、ぜいたくに空腹を満たした。

 陸中山田駅では地元商工関係者が歓迎し、駅付近の商店などを紹介してくれた。天気も良く、近くのスーパーでの買い物や散歩を約30分間楽しんだ。

 復路では企画の目玉、無料ホタテむき体験に挑戦。山田町の復興状況などを車内で説明した地元観光ガイドの手を借りながら、むいたホタテの貝柱は格別だった。

 あっという間に宮古駅。家族4人で参加した滝沢市葉の木沢山の会社員菅原泰輝さん(40)は「台風19号で被害を受け、大変だと思う。また乗車して三鉄を応援したい」、友人と乗車した北上市中野町の主婦村上キワさん(74)も「瓶ドンは量も多く新鮮でおいしかった。帰ったら知人にも伝えたい」と笑顔を見せた。

 24日まで土日祝日運行するプレミアムこたつ列車。地元の海の幸を力に変えて、3月20日のリアス線全線再開までともに突っ走りたい。(宮古支局・工藤光)

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