ギターの音に南部鉄器の重み 奥州でエフェクターを開発

及富と共同開発した「南部鉄器エフェクターあられ」を手にする福嶋圭次郎さん
 奥州市水沢羽田町の南部鉄器製造業及富(及川一郎社長)と、南部鉄器の風鈴の響きを音楽に生かすため横浜市から今夏移住した奥州市水沢羽田町の福嶋圭次郎さん(32)は、ギターの音を変化させる「南部鉄器エフェクターあられ」を共同開発した。来年1月に発売する。伝統産業の職人と協力し、南部鉄器の新たな魅力を全国の音楽ファンへ発信する。

 外装は鉄製で、南部鉄瓶のあられ模様をあしらった。一般的なアルミニウム製の約2倍重い770グラムある。福嶋さんによるとエフェクターは外装の素材も音に影響し、伸びやかで重みがある音が出せるという。中の電子回路は福嶋さんが制作した。長さ11・5センチ、幅6・5センチ。

 福嶋さんは中学時代にエフェクターの奥深さに触れ、高校卒業後、自作のエフェクターを作ろうと東京電機大で電子工学を専攻。独自の研究を10年以上重ねてきた。

 3年前にテレビで耳にした南部鉄器の風鈴の響きに衝撃を受け、エフェクターに生かす構想を練った。4月に及富の工房を訪問し、開発を交渉。7月には移住し、職人との共同制作に着手した。

 楽器製造を行う合同会社を11月に立ち上げ、現在は社長を務める。「体に響き渡るような音色に仕上がり、職人の技の素晴らしさを改めて感じた。人生で最高の一台になったはず」と情熱を込める。

 インターネットなどで販売し、価格は5万5千円(税込み)。問い合わせは福嶋さん(090・7425・2981)へ。

奥州市

岩手
黒石寺 蘇民袋争奪戦は中止 来年2月、祈願のみ
岩手
秋を彩る豪華山車 前沢春まつり代替イベント
岩手
大滝サウンド 出発進行 新幹線水沢江刺駅発車メロディー
岩手
手仕事作品の魅力体感 奥州で「こなまるしぇ」
岩手
蔵まちにこだわり雑貨店 奥州・江刺、地元食材や古道具販売