迫真の演技を披露したお露役の石橋美希さん(左)と新三郎役の浅見智さん
 復活から25回目となった盛岡文士劇公演は1日までの2日間、盛岡市松尾町の盛岡劇場で開かれた。岩手ゆかりの作家、アナウンサーらが登場し、ほっとする人情話と愛憎が渦巻く怪談話を披露。顔なじみの著名人の熱を込めて演じる舞台が観客を楽しませた。

 現代物「恋はトライ&トライ」は一関市出身の作家内海隆一郎さんの小説「先輩の娘」が原作。大学から職場まで仲のいい先輩の一人娘との結婚話を巡り、先輩家族を巻き込んだ騒動を楽しく描いた。

 大塚富夫さん(IBC岩手放送)、畑中美耶子さん(もりおか歴史文化館館長)が演じる夫婦の軽妙な掛け合いは今年も健在。アドリブを交えたやりとりで会場を沸かせた。

 時代物「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」は盛岡文士劇では珍しい怪談。武家を嫌い長屋で暮らす新三郎役の浅見智さん(IBC岩手放送)、幽霊になっても新三郎に思いを寄せるお露役の石橋美希さん(めんこいテレビ)らが迫真の演技を見せ、生者と死者が交錯する奇怪な世界に観客を引き込んだ。

 劇が始まる前に着物姿の畑中さんが登場して演目を紹介するのもおなじみの光景。客席に降りて「何回目になりやんすか」「今年なにがいいごとありやんしたか」などと盛岡弁の柔らかい言葉遣いで観衆に語りかけ、会場を和ませた。

 盛岡文士劇は1949年に始まり、一時中断ののち95年に復活。盛岡の冬の風物詩として市民に親しまれている。

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