石坂洋次郎の旅跡たどる企画展 横手市の記念館

石坂洋次郎の旅跡をたどる企画展
 秋田県横手市ゆかりの作家・石坂洋次郎(1900~86年)の旅跡をたどる企画展が、同市の石坂洋次郎文学記念館で開かれている。写真や旅に関する随筆を展示している。12月1日まで。市教育委員会などの主催。

 石坂は青森県弘前市出身。26年から13年間、旧横手高等女学校(現横手城南高)と旧制横手中(現横手高)で教員を務めた。200近い小説を発表。数々のヒット作品を生み出し、三田文学賞を受賞した「若い人」などが知られている。

 会場にはフランスの凱旋(がいせん)門やドイツのライン川を訪れて撮影した記念写真などが並ぶ。石坂は54年に欧州を旅し、その前に米国人と結婚した三女に会うため妻と米国を訪れている。石坂は社交性が乏しかったとされ、展示されている随筆には「行かずにすませたいのだが、それでは娘が肩身が狭いだろうし、それに(娘の夫の)両親がたいへん熱心に渡米をすすめるので、清水の舞台から飛び下りる気持で、一世一度の赤毛布旅行に出かけることにしたのである」と一大決心だったことがつづられている。

 このほか、東京や長野で趣味のゴルフを楽しむ姿や、教員時代に修学旅行で生徒を引率した写真も展示されている。記念館の担当者は「石坂は出無精といわれているが、いろいろな所に足を運んでいる。そのような一面も知ってほしい」と話している。

 午前9時~午後4時半。会期中は無休。入館料100円(中学生以下無料)。問い合わせは同館TEL0182・33・5052

横手市

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