大迫ブドウ 魅力鈴なり 花巻の産業振興協、ゼリーなど7種開発

 大迫ぶどう産業振興協議会(藤舘政義会長)は10月9日、花巻市大迫町の商店街で、地元業者が大迫産ワインやブドウなど、特産品の新たな魅力を掘り起こして開発した新商品の販売会を開いた。素材を生かしたスイーツなどが人気で、買い物客でにぎわった。地域活性化にも期待がかかる。

ブドウやワインを使ったスイーツを品定めする買い物客
 地元の3業者が、皮ごと食べられるシャインマスカットを使ったゼリーや、赤ワインの風味や色合いを生かしたチーズなど、味や見た目にこだわった7商品を販売。開始から約30分でほとんどの商品が完売した。今後、一部の商品は同町のおおはさま産直センターアスタで販売する。

 シャインマスカット大福を開発した同町大迫の大迫菓子センターの佐藤和明専務理事(43)は「ブドウの甘さを生かすため、生地とあんこの甘さを抑えた。素材の良さがしっかり分かるスイーツになっている」と胸を張った。


 

サクラマスのハンバーグ風 宮古・湯ったり館が限定定食

10月限定で提供されているサクラマスを使った「ハンバーグ風定食」
 宮古市茂市の湯ったり館(山口公正社長)は、食堂の新規メニューとして地元で育ったサクラマスを使った「ハンバーグ風定食」(税込み千円)を10月末まで提供している。

 地元の閉伊川漁協(袰野正一組合長)が和井内養鱒(ようそん)場で養殖し、採卵後に残る身を有効活用するため、付田(つくだ)忠料理長(62)がレシピ作りに挑戦。昨秋開発したサクラマスのさつま揚げをベースに、余分な水分を抜いたミンチを成型。外はこんがり、中はふわふわとした食感で、さつま揚げとハンバーグの中間のような味わいに仕上げた。

 1人前150グラムで、ポン酢を付けてさっぱりと食べられる。区界地区の大根おろしと市と交流のある徳島県神山町産スダチを付け合わせた。「サクラマスフライ定食」(同800円)も今月限定で提供。

 年中無休。食堂は平日午前11時~午後2時半と同5時~同9時半、土日祝日は午前11時~午後9時半。問い合わせは同館(0193・72・3800)へ。


二子さといも 地域の「宝」 北上・守り続ける深い味わい 

 岩手を代表する秋の味覚と言えば北上市の「二子さといも」だ。地域の農林水産物や食品のブランドを守る国の地理的表示(GI)保護制度に2018年9月に県内の野菜で初めて登録。強い粘りと深いこく、とろける食感が魅力で、300年以上品種改良せずつないできた地域の宝だ。

地域で長年にわたり作り継がれてきた二子さといもを収穫する生産者
 二子さといもは赤い茎が特徴。生産者が貯蔵が難しい種芋の保存や栽培技術を長年伝承し、種芋が少ない年は融通し合い栽培を続けてきた地域の絆の結晶だ。農家約100戸で構成する花巻農協北上地域野菜部会さといも専門部は栽培面積は約25ヘクタール。19年度は175トンの出荷を目指す。

 煮崩れしにくさと、深い味わいを生かしたのが地元の芋の子汁。鶏がらでだしを取りしょうゆベース。鶏肉が入るが、ゴボウ、ニンジンは使わず二子さといも自体のおいしさを楽しめる。


輝く「大文字りんご」 平泉・ヨーグルト農法で栽培 

収穫最盛期を迎えたヨーグルト農法で生産されたリンゴ
 ヨーグルト農法で栽培されている平泉町の名産「大文字りんご」が収穫最盛期を迎えている。爽やかな風が吹く束稲(たばしね)山麓の果樹園で、赤々と輝く秋の味覚を届けるべく生産者が汗を流している。

 大文字りんご(尾川馨社長)は、同町長島の二つの農園計12ヘクタールで年間約300トンを生産。紅いわて、北斗、ふじなど約10種を8~12月にかけて収穫し、町内の直売所や道の駅平泉、スーパーなどで販売している。

 農薬にヨーグルトを混ぜて散布する生産方法が大きな特長だ。ヨーグルト農法は15年前に奥州市前沢古城で農薬や農機具を販売する平松勝彦さん(75)が期限切れの牛乳を再利用するために開発。尾川社長(64)は平松さんの売り込みで開発当初から導入し、3年の実験で効果を見定めた。

 実験の結果、葉の色が良くなりリンゴの糖度が増して直売所で好評だった。ダニよけにも効果を発揮し、以来この農法を愛用している。

 「今年の出来はいいよ」と尾川社長。40年近く同町でリンゴを生産し「同じことをやっても売り上げは下がる」と道の駅平泉でも販売する。品評会向けのリンゴも生産し、2018年のいわて平泉農協りんご部会の果実品評会ではふじと金星の2品種で金賞に輝いた。

 問い合わせは大文字りんご(0191・46・4073)へ。


食用ホオズキ 浅草でPR 県立大生が26、27日カフェ出店 

 滝沢市の県立大(鈴木厚人学長)総合政策学部の学生8人は10月26、27の両日、東京・浅草で食用ホオズキをPRする期間限定カフェをオープンする。食用ホオズキの販売加工を手がける岩泉町岩泉の早野商店(早野貫一社長)が学生の企画に目を留め協力。学生考案のメニューや商品を提供する計画で、運営資金はインターネットで協力を求めるクラウドファンディングで募る。

試作品のほおずきタルトを試食しながら、出店に向け打ち合わせをする県立大の学生
 企画・運営するのは同学部の近藤信一准教授(経営戦略論)のゼミで学ぶ3、4年生の8人。昨年12月、同社の食用ホオズキのPR戦略を考える課題研究で、「ほおずき市」が夏の風物詩として知られる浅草で「秋のほおずき市」を開くことを提案したのがきっかけだった。

 就職活動が一段落した7月から本格始動。メニューはホオズキを使ったフルーツサンド、パンケーキのほか、スムージーやカクテルなどドリンクも充実させる。調理担当で4年の松田笑和(えな)さん(21)は「ホオズキの風味を残しつつ、価格や調理のしやすさともバランスを取りたい」と試作を続ける。

 店内では「SNS(会員制交流サイト)映え」を狙い、ホオズキのがくで電球を包むランタン作りの体験も実施。アクセサリーやハーバリウムの販売も計画する。

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