希少なユキヒョウ、もっと知って! 彫刻でPR、大森山

ユキヒョウと少女の彫刻を慎重に固定する皆川准教授
 秋田公立美術大准教授で彫刻家の皆川嘉博さん(51)が、秋田市浜田のあきぎんオモリンの森(大森山動物園)のユキヒョウ「リヒト」(雄、3歳)をモデルにした陶製の彫刻を制作した。毛並みや色合いを細部まで表現。12日の一般公開を前に、現地では4日に設置作業が行われた。

 秋田美大と同園が共同で取り組む「大森山アートプロジェクト2019」の一環。プロジェクトでは、秋田美大の小牟禮尊人教授が昨年、雄のニホンイヌワシ「鳥海」=17年4月に47歳で死ぬ=をモチーフにしたガラス作品を制作した。今回が第2弾となる。

 リヒトは16年4月に旭山動物園(北海道旭川市)で生まれ、18年3月から大森山動物園で飼育されている。ユキヒョウは国際自然保護連合(IUCN)がレッドリストで「危急種」に指定しており、この希少な動物を同園で見られることを一層アピールしようと作品のモチーフに選んだ。

 皆川准教授は5月から制作を開始。園に何度も足を運んでスケッチを重ね、茶色の粘土で成形。ガス窯で素焼きして釉薬(ゆうやく)で色付けした後、本焼きして仕上げた。

 完成した彫刻は高さ約75センチ、全長約135センチ。一般的なユキヒョウとほぼ同じ大きさで、白く滑らかな毛並みや黒の斑紋、精悍(せいかん)な顔つきも再現した。「動物と語らう森」という園のコンセプトに沿うよう、ユキヒョウに寄り添う少女像も制作した。

 4日は、皆川准教授がリヒトの飼育舎脇の芝生に設けた繊維強化プラスチック製の土台に、特殊な接着剤で彫刻を慎重に固定。小松守園長は「新たな目玉になればいい」と期待する。皆川准教授は「彫刻を通じ、希少な動物が秋田でも見られることを多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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