ちくちく…町の新名物に 藤里、町産羊毛の小物制作拠点開設

真剣な表情で小物を作るメンバー
 秋田県藤里町産の羊毛を使ったストラップやブローチといった小物作りに取り組む拠点施設「羊毛ハウス ちくちく」が先月、町中心部の商店街の空き店舗をリフォームしてオープンした。町民有志が集まって制作に取り組むほか、訪れた人が作品を購入したり、制作を体験できたりする。地域住民の集いの場としても期待される。

 小物作りは、町営大野岱放牧場で取れる羊毛を材料に、町地域おこし協力隊員の小原拓万(たくま)さんが町内の30~70代の手芸愛好家13人と共に昨年始めた。できた小物は町地域交流拠点施設「かもや堂」や町のPRイベントの会場などでガチャガチャ(カプセル自販機)の景品として販売した。

 「景品が手作りのガチャガチャは珍しく、注目を集めるようになった」と小原さん。小物はかもや堂に集まって作っていたが、イベントでかもや堂が使えない日もあったため、専用の制作拠点をつくることを決めた。空き店舗の活用も兼ね、人目につきやすい商店街にある建物から探し、最終的に町役場にほど近い旧「淡路はきもの店」に決めた。

 建物を所有者から借り受け、7月初めからメンバーでリフォームに取り組んだ。店で使われた棚をそのまま活用し、居住スペースは作業所や休憩場所として使えるよう床板の張り替えや壁の塗り直しを施した。およそ1カ月で完成させた。

 メンバーは現在、作業スペースで週3日程度集まって作業している。真剣な表情で手を動かすと、秋田犬や羊の形をした小物が次々と出来上がった。「この色がかわいいな」「こうした方がきれいだよ」と、雑談にも花を咲かせた。

 同町藤琴の主婦伊藤絹子さん(63)は、「シャッターが下りた店が多い中、にぎわいが生まれれば町の雰囲気も変わる。みんなとおしゃべりして作業するのは楽しい。いろんなものを作りたい」と意気込む。

 小原さんは「町の新たな名物にしたいという目標がある。みんなで楽しみ、藤里町を広く発信するきっかけになるよう一致団結して頑張る」と語った。

 ちくちくは毎週月、水、土曜午前10時~午後3時にオープンする。制作体験は1人千円。問い合わせは小原さんTEL090・6982・2776

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