煎餅作り“バリバリ”教えます 五城目の伊藤さん、塾開講へ

工房で煎餅を手焼きする伊藤さん
 秋田県五城目町で手焼き煎餅を製造販売する伊藤萬治郎さん(82)が、製法を伝授する「せんべい塾」の受講者を募集している。長く営んでいた縫製会社を閉じ、2017年6月に煎餅職人に転身した伊藤さんは、「熱意と根気がある人には、幾らでも教えたい」と話す。

 同町富津内の縫製工場跡を改装した工房で、1日に100~200枚ほどのしょうゆ煎餅を手焼きし、町内の道の駅とスーパーに出荷している。

 横手市の奥羽食品工業が製造する県内産あきたこまちの生地を、ガス式の焼き器で1枚ずつ丁寧に焼く。味付けには潟上市の三浦醤油(しょうゆ)店のしょうゆを使用。パリッとした食感と優しい味が特徴だ。

 生地は焼く前に乾燥させるのがこつ。「乾燥が適切でないと、生地が割れたり、中まで火が通らなかったりする。条件は気温や湿度によって変わるため、勘をつかむ必要がある」という。工房では一般家庭用のストーブを生地の乾燥に使っている。

 工房は町中心部から離れた立地ながら、秋田市や大館市から直接買いに来る人もいる。伊藤さんの煎餅しか食べないと話すほどのファンもいるという人気ぶりだ。

 「いい立地に出店したり、出荷先を増やしたりできる人であれば、もっと商機を広げられるのでは」と伊藤さん。自身も新たな試みとして、潟上市のフジハル醸造元の「にんにくしょうゆ」を使った新商品の開発を進めている。

 せんべい塾は受講無料。決まった日程や課程はない。受講者が希望のペースで工房に通い、伊藤さんの手ほどきを受けて手焼きを練習し、技術の習得を目指してもらう。

 伊藤さんは80歳で煎餅職人へ転身する前、3年がかりで埼玉県草加市など関東各地の煎餅店に通って製法を習った。開業直前の約1年間は工房で試作を重ね、独自のこつを見いだした。「塾を受講してくれるのは、中高年でも若者でもいい。男女や世代を問わず、やる気と夢を持って挑戦してくれる人に技術を伝授したい」と話している。

 問い合わせは伊藤さんTEL080・2820・0746

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