にかほ市のレトロな洋館、カフェに 潟上市出身の鎌田さん

旧松野医院の前に立つ鎌田さん
 秋田県にかほ市平沢で、100年近く前に建てられた旧病院の建物を利用してカフェを開業しようと、潟上市出身の鎌田麻衣さん(31)が準備を進めている。建物はレトロな雰囲気の洋風建築で、病院が廃業した2011年以降、ほとんど手入れされていなかった。修繕を重ね今月下旬のオープンを目指している。

 建物は旧「松野医院」で、JR仁賀保駅の北西約150メートルにある。1920年完成の2階建てで、旧平沢村の故松野盛吉医師が建てた。息子の故松野英之(ふさゆき)医師が跡を継ぎ、56年ごろに増改築、96年には道路拡張に伴うリフォームもした。周囲は民家や商店が並び、洋風建築の建物は、病院廃業後も人の目を引いていた。

 英之医師は2014年に亡くなり、千葉県に住む弟の和之さん(77)が建物を継いだが、遠方で管理が難しかったため今年4月、由利本荘市の男性に売却した。男性がウェブサイトで借り手を募ったところ、鎌田さんが見つけカフェの経営を企画した。

 鎌田さんは飲食店経営の夢を抱き、都内の調理師専門学校を卒業後、京都府や千葉県などの飲食店で働いた。昨年から秋田市のカフェで働いていたところ、旧松野医院の情報を見つけ独立に踏み切った。「建物に一目ぼれした。賃料など条件も良く、今しかチャンスはないと思って決意した」と振り返る。

 現在、建物の修繕に取り組む一方、飲食業の営業許可取得やキッチンの整備、調理機器の搬入といった開業準備に追われている。環境が整い次第、住み込みでカフェを運営する。「歴代の院長が地域に与えた影響は大きいようで、多くの人に声を掛けてもらい期待を感じている。愛された病院のイメージを崩さないようにしたい」と意気込んでいる。

 カフェの問い合わせは鎌田さんTEL080・1655・0428、メールdoctors.office.matuno@gmail.com

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