中村勘九郎さん、巡業に力 「錦秋特別公演」盛岡は10月9日上演

「1人でも多くの人に歌舞伎を見てもらいたい」と錦秋特別公演を心待ちにする中村勘九郎さん
 【東京支社】歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、七之助さんらによる巡業公演「錦秋特別公演2019」は10月、全国14カ所で開かれる。本県は10月9日、盛岡市の県民会館大ホールで上演。都内で会見した勘九郎さんは「歌舞伎の踊りだけでもジャンルが広いということを、全国の皆さまに知っていただきたい」と公演に懸ける思いを語った。

 15年の節目を迎えた錦秋特別公演。今年栃木、茨城、三重の3県を巡ると47都道府県制覇となる。勘九郎さんは「継続は力なりで、こうして毎年のように呼んでいただけることが成果。自分自身の自信となる公演にもなった」と喜ぶ。

 今回は全て常磐津の舞踊を選んだ。「心情を歌ったり、役者のセリフを語ったりするので、オペラやミュージカルの感覚に近く、すんなりお客さまの心や耳に届くんじゃないかと思う」

 最後の演目「松廼羽衣(まつのはごろも)」は羽衣を題材に勘九郎さんが漁師・伯竜役、七之助さんが天女役を演じる。「2人で踊るのは1年半ぶりぐらいなのでとても楽しみ」といい、「分かりやすいものではなく、こういうものもあるという、その世界観を見せたい。チャレンジです」と語る。

 NHK大河ドラマ「いだてん」では第1部主人公、金栗四三を演じている勘九郎さん。「いだてんで初めて僕のことを知ってくださった方は歌舞伎役者って知らない方が結構多い。金栗さんが毎日のように走っていて真っ黒なのに(公演では)白塗りして出て来る。大丈夫かなって心配です」と笑わせた。

 地方のファンから届いた手紙がきっかけで始まった巡業公演を「初めて見る方がとても多い。最初って何事も大切で引き込めるか、引き込めないかという緊張感は常にある」とし、「わざわざ足を運んでいただくからには一人一人の心に届くような踊りに努めたい」と力を込める。

 盛岡公演は岩手日報社、県文化振興事業団、IBC岩手放送、サンライズプロモーション東京主催。午前11時、午後3時の2回公演。全席指定でS席9千円、A席8千円、B席(3階席)6500円。問い合わせは岩手日報社事業部(019・653・4121)へ。

盛岡市

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