一戸・奥中山高原スキー場、節目の50年目 14、15日プレオープン

「お客さまが長年親しんでくれたおかげ」と感謝し、今季の営業に意気込む小笠原護支配人
 岩手県一戸町の奥中山高原スキー場はこの冬、オープン50年目のシーズンを迎える。14、15の両日にプレオープン、21日に本格オープンする予定で、運営する第三セクター奥中山高原(社長・小野寺美登町長)は10日に現地で安全祈願祭を実施。記念イベントやグッズ販売も計画し、関係者は節目の盛況を願う。

 安全祈願祭には約60人が出席。センターハウスで神事を行い、小野寺町長ら7人が雪で覆われた真っ白なゲレンデを前にテープカットした。プレオープンは全11コースのうち、3コースを開放する。

 記念イベント「ファンタジーSnowフェスタ」は来年2月8日に開催する。小中学生はリフトを無料とし、ゲレンデには雪像やかまくら、雪明かりが出現。二戸市出身の4兄弟ロックバンド・サトウマンションのライブのほか、たいまつ滑りやお汁粉の振る舞いも企画し、感謝を込めた花火も打ち上げる予定だ。

 利用者らから多く要望が寄せられていたオリジナルステッカーやトートバッグ、帽子などグッズの販売を始める。

 1975年に西岳スキー場としてオープンした。92年の「奥中山高原温泉 朝朱(あさあけ)の湯」開業と同時に、名称を奥中山高原スキー場に変更。リフト増設やナイター設備を導入し、95年の入り込み数はピークの16万7910人に到達した。

 近年は5万人弱で推移。今季は昨季より5千人ほど多い5万5千人を目指す。30年近くスキー場を担当している奥中山高原の沢村守さん(56)は「楽しんで帰ってもらえるよう、安心安全なリフト運行やきれいなゲレンデ整備を心がける」と力を込める。

 営業は来年3月末まで。同社の小笠原護支配人は「お客さまが長年親しんでくれたおかげで50周年を迎えることができる。節目を新たなスタートとして長く続けていきたい」と呼びかける。

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