世嬉の一酒造、酒と文学の継承活動認定 一関「博物館」を運営

メセナ活動の認定を受けた酒の民俗文化博物館
 世嬉(せき)の一酒造(一関市田村町、佐藤航社長)の「酒の民俗文化博物館・いちのせき文学の蔵」の運営と文化継承の取り組みが、企業の芸術文化支援活動として認められた。企業メセナ協議会(東京)の認定制度「This is MECENAT 2024」によるもので、岩手県の企業・団体で初。歴史の発信や地域づくりに一層力を入れる。

 「博物館」は東北一の大きさを誇る元仕込み蔵を改装し、1986年に開館。18(大正7)年に建設された蔵は広さ約420平方メートルの2階建てで、国の登録文化財に指定されている。

 酒造りの道具約1600点や酒の神・松尾大明神を祭る杜氏部屋、米作りに関する資料を展示。併設する「文学の蔵」は市民が中心となり2010年に開館した。島崎藤村や井上ひさしなど一関市にゆかりのある作家12人をパネルや資料で紹介する。

 開館時間はともに午前9時~午後5時。入館料は博物館が一般300円、小中学生200円。文学の蔵は無料。

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