つくだ煮のこともっと知って! 潟上・大豊小で県組合がキャンペーン

児童は受け取ったつくだ煮を手に大喜びしていた
 全国調理食品工業協同組合が定める6月29日の「佃煮(つくだに)の日」を前に、秋田県佃煮組合(千田清隆組合長)が潟上市の大豊小学校でキャンペーン活動を行った。クイズ形式でつくだ煮について説明したほか、児童に県内業者が製造した商品を配った。

 つくだ煮の認知度向上と消費拡大などを目的に、八郎湖周辺の小学校で毎年実施している。今年は潟上市内の業者4社の経営者ら5人が大豊小を訪れた。

 3~5年生の約100人が参加した集会では、「つくだ煮ができたのは何年前でしょう」などとクイズを出題。約400年前の江戸時代であることなどを学んだ。

 質疑応答では児童から「つくだ煮の名前の由来は何ですか」などと質問があり、摂津国佃村(現大阪市)から江戸に移った漁師たちが作り始めたことなどが紹介された。

 続いて、一人一人につくだ煮や唐揚げを1パックずつ贈呈。ワカサギやシラウオなどを使った商品を受け取ると、大喜びでお互いに見せ合っていた。

 キャンペーンは19日に実施した。5年生の尾崎悠太さんは「クイズでつくだ煮のことをたくさん知ることができた。つくだ煮も唐揚げも大好きなので、これからもたくさん食べたい」と話した。

 県佃煮組合は現在、潟上市、八郎潟町、三種町の7社で構成。菅英佃煮本舗(潟上市昭和)の菅原英美専務は「つくだ煮を通して地域の名物や仕事、環境問題について関心を深めてくれればうれしい」と話した。

6月29日は「佃煮の日」 ブルーメッセでイベント
 潟上市昭和大久保の佐藤食品(佐藤賢一社長)は「佃煮の日」の6月29日、ブルーメッセあきたでPRイベントを開催する。

 佃煮の日に合わせ、普段は口にすることが少ない人にもおいしさを知ってもらおうと毎年イベントを開催している同社。定番の商品を取りそろえるほか、スーパーなどで普段扱わない「ナッツみかん」などの変わり種も販売する。

 千円以上の買い物をすると、小分けにされたつくだ煮をお玉ですくう「つくだ煮すくい」に挑戦できる。

 このほか、ゴマの香ばしい風味が特徴の新商品「金ごまやわらかわかさぎ」の販売も行う。

 午前9時~午後4時。商品がなくなり次第終了。

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