白神のシンボル「マザーツリー」枯死 樹齢400年超のブナ

2018年9月の台風で損傷する前のマザーツリー(左)と、枯死しているのが分かった白神山地のマザーツリー=2024年5月24日(東北森林管理局津軽森林管理署撮影)
 世界自然遺産・白神山地のシンボル的な存在のブナ巨木「マザーツリー」(青森県西目屋村)が枯死したことが27日、分かった。東北森林管理局津軽森林管理署(弘前市)が同日発表した。樹齢は推定約400年以上で津軽峠近くにあり、観光客らに親しまれてきたが、2018年9月の台風で大きく幹が折れ、年々樹勢が衰えていた。

 マザーツリーは同管理署が00年ごろに白神のシンボルとして命名した。ひときわ大きく、平均的なブナの寿命が100~200年に対し長寿でもあることからシンボルに選ばれた。台風で幹が折れる前は高さ約30メートル、幹回り約4・65メートルだった。18年の台風により、地上約9メートル付近で主幹から分かれて伸びていた幹2本が折れ、高さは半分の約15メートルとなっていた。

 同管理署は主幹を切りそろえ、断面に薬剤を塗ったり、土壌を入れ替えるなど治療・保存へ向けた作業を続けた。19年6月には残った幹から新しい葉をつけ、冬を越したことが確認された。しかし23年春は葉が非常に小さく、枚数も著しく少なかったという。

 23年10月、腐食している部分が増え、樹木医は「ほぼ枯死」と診断。翌春に葉をつける可能性があるため結論を先延ばしにしていた。今月24日、全く芽吹きがないことを樹木医が確認し枯死と判断した。

 同管理署は倒木の恐れがあるとして、津軽峠からマザーツリーと展望所までの見学ルートは途中で通行止めにする。

 同村の桑田豊昭村長は取材に対し「400年以上頑張って天寿を全うした。ご苦労さまでしたという思い。新しいシンボルツリーは森林管理署と相談して検討していくことになるだろう。道路から近く、津軽峠まで行かなくてもよい場所が理想」と述べた。(東奥日報社提供)

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