震災、教訓伝え1万人 釜石いのちをつなぐ未来館

1万人目の来館者となり、花束を受け取る瀬川ハル子さん(左)
 釜石市鵜住居町の震災伝承施設、いのちをつなぐ未来館(村上清館長)は16日、開館から2カ月を前に来館者1万人を達成した。同市の防災学習の拠点として3月23日に開館し、国内外の幅広い世代が来館。東日本大震災の惨禍と教訓を広く発信し続ける。

 1万人目は奥州市水沢真城から訪れた瀬川ハル子さん(73)。未来館に勤務するかまいしDMC社員菊池のどかさん(23)が花束を手渡し、野田武則市長が記念品(海宝漬)の目録を手渡した。

 震災で釜石市の親類が犠牲になった瀬川さんは今回、初めて来館。隣接する「釜石祈りのパーク」も訪れ、「震災を忘れることはなく、このような施設が『震災を忘れない場』になると思う。多くの人に訪れてほしい」と思いを込めた。

 指定管理者のかまいしDMCによると、個人に加えて団体の来館も多く、県内の中学生や高校生は授業の一環で訪れて学びを深めている。皇位継承に伴う大型連休(4月27日~5月6日)の期間中には3700人以上が来館した。

 釜石東中3年で東日本大震災に遭い、自身の経験や教訓も伝える菊池さんは「多様なニーズがあり、一人一人を大切に、向き合いたい」と述べ、村上館長は「この施設で学んだことを『命を守る』ために生かしてほしい」と願う。

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