大東の近代製鉄に光 一関・せんまや街角資料館で企画展

洋式高炉(中央付近)が描かれた「文久山鎔鉱炉鉄方調付図」
 かつて金や鉄の産地だった一関市の歴史を紹介する企画展「磐井の金と鉄」が同市千厩町のせんまや街角資料館で開かれ、大東地域に幕末、築造された仙台藩初の洋式高炉による製鉄に光を当てている。

 「文久山鉄山」と呼ばれる高炉があったのは、現在の同市大東町鳥海。この地方の大肝入(おおきもいり)を務め、仙台藩から鉄増産を命じられた芦(あし)文十郎が文久年間(1861~64年)に建設し、62年か63年あたりから鉄鉱石を原料に製鉄を行ったという。

 文久山建設と同時期に大砲を鋳造し、一関藩に献上したと伝わる千厩町小梨の菅原茂高の業績も取り上げている。11月20日まで、入館無料。開館午前9時~午後4時半。原則月曜休館。

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