「藤の郷」満開、田園彩る 人気高まり有料、予約制に

満開のフジの花が咲く「十ノ瀬 藤の郷」
 秋田県大館市山田字茂屋のフジ園「十ノ瀬 藤の郷(さと)」の花が満開となった。人気の高まりを受け、今年から入園を有料化し、駐車場を予約制にして来園者を抑制している。31日まで。

 田園の一角に咲く約80本のフジは、所有者の津島嘉弘さん(59)が地域住民と手入れしている。フジを地域づくりに生かそうと、市内の企業や市民有志が2018年ごろから、情報発信や来園者の受け入れなどを支える。

 認知度はすぐに高まった一方で、元々観光地ではなかった場所に収容能力以上の人が押し寄せるようになり、路上駐車が増え、農作業の妨げになるといった課題が生まれた。今年からは1人千円(写真集付き)の入園料を設け、1時間に60台ほどの車だけが入れるよう予約制とした。

 運営サポートのいしころ合同会社によると、有料にしても、花が見頃となった土、日曜の21、22日は終日予約枠が埋まり、両日合わせて少なくとも1600人が入園。関西からのツアー客も訪れている。

 23日は紫、ピンク、白のふさふさとした花に、目立ち始めた緑の葉が重なり、ボリュームのあるフジが見られた。親族と訪れた千葉県の佐藤光一郎さん(73)は「白神山地などを旅行しようと近くの観光地をインターネットで調べ、藤の郷を知った。活性化に生かそうとする地元の人たちの取り組みは素晴らしい」と語った。

 開園は午前9時~午後4時半。中学生以下無料。申し込みは予約サイトか予約専用ダイヤルTEL080・5289・4434

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