冬ならではの魅力求めて… 「森山」の雪中登山、人気じわり

森山第2高地からの眺め。冬は麓の田園地帯が一面の雪原のように見える(2日午後4時前、山頂からの復路で撮影)
 秋田県五城目町のシンボルとなっている森山(325メートル)で、冬でも登山を楽しむ愛好者が増えている。町民が毎日のように登ったり、週末に町外から登山グループが訪れたりと、さまざまな層に親しまれている。森山をこよなく愛する町民たちと共に2日、記者が雪中登山に挑み、冬ならではの魅力を体感した。



 森山には山頂(第1高地)と第2高地(約285メートル)の二つの頂がある。第2高地までは車道が続いており、積雪期以外は車でもアクセスできる。複数ある登山道のうち、この日は五城目城近くの駐車場から延びるルートで出発。第2高地を経由して山頂を目指した。

 登山道には厚く雪が積もっていたものの、しっかりと踏み跡がついていて足元は安定している。頻繁に人が往来していることがよく分かる。

 途中に少し急な所もあるが、1歩ずつ雪を踏み固めるように足を運ぶと登りやすい。中腹まで来ると、南東の山あいに広がる馬場目地区がよく見える。

 景色を楽しみながらのんびり登っても、1時間ちょっとで第2高地に着いた。四季を通じて訪れる人の多い、森山で一番の人気スポットだ。



 麓の街並みや八郎湖、大潟村などを越えて日本海まで見渡せる。ちょうど陽光が差し、眼下の田園地帯が一面の雪原のように輝いた。冬の森山ならではの眺めだ。

 第2高地までは、毎日のように登っている町民が何人もいる。取材に同行してくれた森山愛好者団体「森遊(しんゆう)会」の佐藤久悦さん(69)は、この日は午前と午後の2回登ったという。「年に400回登る人もいる。冬の森山登山者は増えていて、秋田市から来る人も多い」

 山頂へは第2高地からさらに30分弱。尾根伝いの細い急坂で、登山初心者は経験者同伴が安心だ。昨年、眺めを遮っていた山頂付近の木々を町民有志が刈り払ったため、好天時は第2高地以上の眺望が楽しめる。道のりが険しい分、登頂の達成感もある。

 この日、案内役を務めてくれたのは、毎月第1土曜の定期登山と、登山道の環境整備に取り組む団体「もっと森山を盛り上げ隊」代表の工藤兼雄美さん(68)。「森山は登山道がおおむね山の東側を通るので、日本海からの風にさらされず冬も登りやすい。第2高地の南には、あまり知られていない『第3高地』もあり、今年はルートを整備したい」と話した。

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